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スコット・チヴァーズ（セルフメカニック）

「この360モデナF1にはもう9年近くふつうに乗っています。部品取り車から拝借したパーツでチャレンジ・ストラダーレ仕様にしましたし、パワーアップして車重も100kg落としました。ほかにもカーボンのブレーキなどいろいろ変えましたよ」

「走行3万4000kmくらいで買っていまは11万2000kmほどになりますが、これといって不具合はなかったですね。クラッチだって1度も換えていないくらいです」

「355にも乗っていましたが、この360で一気に信頼性が増して扱いやすくなったと思います。355ではエンジンを下ろさないとベルト交換もできませんでしたが、360はシート裏のパネルをはずすだけですからね」

「まあ、パーツによっては値が張るのもたしかです。ハブ埋め込みのホイールベアリングなんか、1個だけでも800ポンド（11万6000円）もしますから」

知っておくべきこと

純正互換部品への交換をすすめられることもあろう。ヒル・エンジニアリングという会社がフェラーリ純正を上まわる品質を豪語する互換部品を製作しており、英国のディーラーやエンスージァストのあいだでも人気が高い。

いくら払うべき？

4万9000〜5万9999ポンド（712〜872万円）

クーペ、スパイダーとも、走行8万km以下で整備記録もじゅうぶんに揃ったクルマが見つかる。

6万〜6万9999ポンド（872〜1017万円）

フェラーリ・ディーラーもしくは認定工場できっちりと整備を受けてきた低走行、1オーナー車がこの価格帯だ。

7万〜8万4999ポンド（1017〜1235万円）

フル装備、程度極上、走行6万4000km以下で、水も漏らさぬ整備歴はもとより重整備をひと通りうけて間もないような1台が手に入るだろう。

8万5000〜11万ポンド（1235〜1598万円）

フェラーリ正規ディーラーや専門店における超低走行車がこのくらいだ。

13万5000ポンド（1962万円）以上

ごく少数ながら、チャレンジ・ストラダーレの中には23万ポンド（3342万円）の売値がつくものもある。

掘り出し物を発見

フェラーリ360モデナF1（2000年式）、走行5万9500km、価格5万9980ポンド（871万円）

この個体のセールスポイントは数おおい。整備記録はもちろん完備、過走行でもないし、赤のボディにクリーム色の内装という人気の組みあわせ。さらにクラッチとベルト類は交換済みだし、チャレンジ仕様のリアグリルとステンレスマフラーまでついてくる。フェンダーのフェラーリエンブレムは非純正だが、それは重箱の隅というものだ。

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