「リヴィアン」を知っている? 創業者、いかにして会社を興したか

公開 : 2019.02.09 09:50

機が熟すのを待つ

彼はつづける。「自動車メーカーとしては費用が問題です。莫大な資本や豊富な技術者集団、何を用意するにもお金がかかります」

「取引するサプライヤーは何百にもなりますし、ひとびとを引きつける商品企画も必要です。それに時間も必要ですね。はじめから物事がちゃんと揃っていたとしても、そこから4、5年はかかります。やりがいはありますよ。何もないところから始めましたからね」

リヴィアンがほかの新参組と何かちがう感じがするのは、まさにそこだ。創設と同時にみずからの会社と事業計画を大々的に打ち上げるのではなく、機が熟するまで世に出るのをクルマとともにじっと待っていたのだ。

生まれてこのかた10年間でクルマを1台もつくっていないのはたしかだが、技術開発と設計はすでにおわっていて、なおかつ三菱が手放した工場で生産の準備もすすめているところだという。

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