フェラーリ、2013年は利益を確保しつつ減産

公開 : 2013.05.09 12:15  更新 : 2017.06.01 01:53

フェラーリの社長、ルカ・ディ・モンテゼモーロは、2013年は2012年に比べて利益を確保しつつも減産すると表明した。

「フェラーリを買うということは即ち夢を買うということだ。そして夢を買ったことを安心させなくてはならない。」とモンテゼモーロ。「それに応じて製造ペースを落とすことにした。われわれの成長は、新興成長市場によって大きくなっているが、目指すところはエクスクーシブな市場だ。従って、われわれはむやみに製造台数を増やすことはせず、ユーズドカー・マーケットの価格も維持しなくてならない。」と語った。

ラ・フェラーリを除き、モンテゼモーロは7,000台の販売を2013年は計画しているという。2012年のフェラーリの販売台数7.318台よりも低い数字だ。また、彼はSUVや4ドア・モデルをフェラーリのポートフォリオに加えることはないと明言した。

「それを望むユーザーのために、マセラティというブランドがある。われわれはコアなプロダクトから外れることはない。」

とはいうものの、今後は、アメリカ、ヨーロッパ、中東、極東、中国の間の売り上げのバランスを取りたいとも考えているようだ。現時点では、フェラーリの売上の半数以上がヨーロッパと中東に依存しているからだ。

フェラーリの2013年の第1四半期の売上は、ラ・フェラーリを除き4.0%の上昇にすぎないが、利益は36.5%に上がっている。売上高を制限するにもかかわらず、利益は伸びていることになる。これは、パーソナリゼーションと個別注文プログラムが伸びたからだ。また、このことはフェラーリが究極のエクスクルーシブであることを表してる。

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