絶対王者であるための商品改良! 新型『ホンダN-BOX』のライバルは先代N-BOX 「2代目で充分」のオーナーにも訴求したい

公開 : 2026.07.20 12:05

7月16日、軽乗用車スーパーハイトワゴン『ホンダN-BOX』シリーズの一部改良が発表されました。これに先がけて開催された事前説明、撮影会に参加した篠原政明が、関係者のコメントを元に新型N-BOXを掘り下げます。

先代N-BOXから現行型への買い控え

7月16日、軽乗用車スーパーハイトワゴン『ホンダN-BOX』シリーズの一部改良が発表された。

これに先がけて参加した事前説明、撮影会にて、開発責任者である諫山博之氏と、マーケティング担当者である蛯谷範明氏から話を伺う機会を得た。ここではそのコメントを元に、新型N-BOXについて掘り下げていきたい。

7月16日、軽乗用車スーパーハイトワゴン『ホンダN-BOX』シリーズの一部改良が発表された。
7月16日、軽乗用車スーパーハイトワゴン『ホンダN-BOX』シリーズの一部改良が発表された。    本田技研工業

2011年2月の初代発売以来、今年4月までに累計で300万台を販売したN-BOXシリーズ。現行型は2023年10月に発売された3代目となるが、販売は相変わらず絶好調だ。今年も上半期の販売台数は10万2419台となり、登録車を含む新車販売台数において第1位を獲得した。

初代N-BOXが登場してから軽自動車ではスーパーハイトワゴンの比率が高まり、2017年ごろから成熟期となった。今や登録車を含む自動車の販売台数で、約15%を軽スーパーハイトワゴンが占めている。スズキスペーシアダイハツタントをはじめとするライバルたちと鎬を削りあい激化する競争の中で、N-BOXはシェア1位を維持しているわけだ。

こうして、ここ数年は絶対王者的存在だったN-BOXだが、最近単月ではライバルにトップの座を奪われることもあった。その要因はライバルの台頭もあるのだが、実は先代(2代目)N-BOXから現行型への『買い控え』も見られるという。

つまり「そんなに変わっていないのなら、今乗っている2代目で充分」というユーザーも見られるそうだ。また、ライバルへの移行も拡大傾向にあるという。

カスタム系には押し出し感が必要?

現行型N-BOXは、標準モデル、カスタム、そして2024年9月に追加設定されたジョイの3タイプとなる。

まず、標準モデルは好評だ。ならば必要以上の改良はせず、メッキ加飾追加やボディカラー刷新、シートバックアッパーポケットや車速連動ワイパー、センターUSBチャージャー追加といった、小変更に留めている。

フロントアクセサリーLEDを常時点灯化させ、昼夜問わず一文字ライトを強調したカスタム。
フロントアクセサリーLEDを常時点灯化させ、昼夜問わず一文字ライトを強調したカスタム。    本田技研工業

カスタムは、ライバル車のような押し出し感を目指すのではなく、品格と高性能を表現。『誇りを感じさせるエクステリア』として現行型を送り出したが、ユーザーには響かなかったようだ。

そこで今回の一部改良では、迫力と押し出し感を巨大なクロームグリルとロー&ワイドなシルエットで表現し、ソリッドで風格を感じさせる顔つきとした。さらにフロントアクセサリーLEDを常時点灯化させ、昼夜問わず一文字ライトを強調することで、より一層の存在感と先進感を目指している。

また、迫力と押し出し感を体現したフロントフェイスの踏ん張りをリアやサイドにも採用し、クルマ全体で堂々とした『強い塊』を表現している。

インテリアは、『クールでおとなの色気を醸し出すメリハリのある上質な空間』へと進化させるため、本革(スムーズレザー)巻きシフトノブやメッキピアノブラック加飾を追加することで、上質さを向上。9インチナビを標準化し、ステアリングヒーターやナイトブルーインテリアイルミネーションも採用し、快適性も向上させている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影

    山本佳吾

    Keigo Yamamoto

    1975年大阪生まれ。阪神タイガースと鉄道とラリーが大好物。ちょっとだけ長い大学生活を経てフリーターに。日本初開催のWRC観戦をきっかけにカメラマンとなる。ここ数年はERCや欧州の国内選手権にまで手を出してしまい収拾がつかない模様。ラリー取材ついでの海外乗り鉄旅がもっぱらの楽しみ。格安航空券を見つけることが得意だが飛行機は苦手。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

関連テーマ

おすすめ記事