真打ちは7.3L V12で532ps メルセデス・ベンツSL「73」AMG(1) 緊密関係を体現したR129型、過激なフラッグシップ
公開 : 2026.07.19 17:45
初めて正規ディーラーで販売された本格的なAMGが、R129型メルセデス・ベンツSL。その究極系が、7.3L V12エンジンを搭載した1999年のSL 73 AMGです。UK編集部が、至高の魅力へ迫ります。
もくじ
ー緊密な協力関係にあった両ブランド
ー初めてディーラーで販売された本格的AMG
ー一歩踏み込んだ内容にあったSL 60
ー事実上のフラッグシップになったAMG
ー最高出力532psの真打ちが1999年の「73」
緊密な協力関係にあった両ブランド
チューニング・ガレージだったAMGを、メルセデス・ベンツが1999年に買収した理由は、増長する過激さを抑制する目的もあったのかもしれない。優雅なSクラス・クーペを、派手なブリスターフェンダーや独自のフロントグリルなどから、守るため。
とはいえ、経営陣が注目したのは、増え続ける顧客が生む利益に違いない。ラジオやパワーウインドウを省いた質実剛健な190 Eの対局といえる、富裕層向けのパーソナライゼーション・カスタムは、以降の両ブランドへ大きな影響を与えた。

1990年代半ばには、メルセデス・ベンツとAMGが緊密な協力関係にあることは、誰の目にも明らかだった。車両開発から、レース参戦に至るまで。チューニングキットを装備した展示車は、既に新モデルと一緒にディーラーへ並んでいた。R129型のSLが。
初めてディーラーで販売された本格的AMG
万能選手的なスポーツ・グランドツアラーとして地位を築いた、先代までの特徴を継承しつつ、1989年のR129型は技術的に極めて高水準にあった。直6エンジンの300 SLからV12の600 SLまで用意される中、異彩を放ったのが1991年の500 SL 6.0 AMGだ。
通常の500 SLに搭載された5.0L V8エンジンは、シリンダーボアが100mmへ拡大され、排気量は5956ccに。最高出力390ps、最大トルク57.5kg-mへ強化され、0-400m加速は200kgほど重い600 SLを凌いでいる。

500 SL 6.0 AMGは、初めて正規ディーラーで販売された、本格的なAMGモデル。緊密な協力関係を、対外的にカタチで披露することになった。
この頃から、AMGはパッケージ提供されるようにもなる。スポーティなボディキットにツーピース・アルミホイール、スポーツサスペンション、エンジンのパワーアップを含む、包括的な内容で。AMGモデルという特別枠が、確立されていった。
一歩踏み込んだ内容にあったSL 60
メルセデス・ベンツが1993年に始めたデジーノ・プログラムが、AMGの主力化を後押しする。要望に合わせて、ボディの塗装や内装のカスタマイズが可能だった。組み合わせは3000種類と主張され、厳選された主要ディーラーで展開されている。
より強固な共同プロジェクトして、1993年にW202型Cクラスがベースの、C 63 AMGが誕生。その翌年に、R129型がベースのSL 60が発売される。これも、6.0LのV8エンジンを積んだ500 SL 6.0 AMGから、一歩踏み込んだ内容にあった。

質素な300 SLと同じ見た目で、仕立てることも可能だった。しかし予算の許す限り、豊富なメニューで差別化を図る人の方が多かった。1998年までの4年間に、予算を2万9800ドイツマルク以上追加し、SL 60を注文した人は633名もいた。
画像 真打ちは7.3L V12で532ps メルセデス・ベンツSL 73 AMG 初代から3代目 最新63も 全115枚






















































































































