2026年版 最も注目すべきディーゼル車 10選(前編) 風前の灯火だがメリット多数 イチオシはチェコ製ワゴン

公開 : 2026.07.20 11:25

デザイン、走行性能、実用性など、さまざまな観点からAUTOCAR UK編集部イチオシの「ディーゼルエンジン搭載車」を10台紹介します。欧州では縮小傾向にあるディーゼルですが、独自の美点は健在です。

ロングドライブや牽引に理想的

欧州では、ディーゼル車の市場シェアが減少傾向にある。ガソリン車、プラグインハイブリッド車(PHEV)、電気自動車(EV)に押され、衰退の一途をたどっているように見える。

実際、一部の自動車メーカーはディーゼル車から撤退しつつある。フォルクスワーゲンは最近、需要の低迷を理由に、英国でゴルフのディーゼルエンジン搭載モデルの販売を中止すると発表した。

AUTOCAR UK編集部がデザイン、走り、実用性に優れたディーゼルエンジン搭載車を10台紹介する。
AUTOCAR UK編集部がデザイン、走り、実用性に優れたディーゼルエンジン搭載車を10台紹介する。

しかし、今でも注目に値するディーゼル車がいくつか存在する。ディーゼルならではのメリットも健在で、特に高速道路での長距離移動や重いトレーラーの牽引においては、2500rpm以下でも快調に巡航できるトルクフルなディーゼルエンジンが重宝される。低燃費で信頼性の高い「ワークホース」を必要とする走行距離の多いドライバーにとって理想的な選択肢だ。

市街地走行での燃費性能はそれほど高くなく、英国の場合、軽油価格はガソリンよりも高価だ。それでも、走行距離の多いドライバーや地方在住者、給油回数を減らしたい人にとっては、総合的に見てディーゼル車に軍配が上がる場合が多い。

AUTOCAR UK編集部のテストチームは、英国で販売中のすべてのディーゼル車を実際に運転・評価している。その結果を基に、ディーゼル車トップ10のリストを作成した。

現時点では、スコダ・スパーブが現在のディーゼル車の中で最高だと考えている。長距離走行時の快適性、優れた実用性(特にステーションワゴンモデル)、低燃費、そして扱いやすい運転感覚で、ライバル車を凌駕している。コストパフォーマンスも非常に優秀だ。

(翻訳者注:各モデルの名称や装備、価格などは英国仕様に準じます。英国市場から撤退、販売終了したモデルについては取り上げていません。)

1. スコダ・スパーブ – 最高のディーゼルワゴン

デザイン:10点 インテリア:10点 パフォーマンス:8点 乗り心地&ハンドリング:9点 コスト:9点
長所:燃費が良い エントリーモデルでも装備が充実している 全グレードを通じて車内の雰囲気と使い勝手が良い
短所:標準サスペンションでは低速時の乗り心地が硬い DCTのシフトチェンジが時折ぎこちない 一部のインテリア部品の品質には改善の余地あり

スパーブは、チェコの自動車メーカーであるスコダが販売しているハッチバック/ステーションワゴンで、ガソリンやPHEVなど多彩なパワートレインが用意されている。AUTOCARが実走テストを行った際、満点の5つ星評価を獲得したのはディーゼルモデルだった。

1. スコダ・スパーブ
1. スコダ・スパーブ

英国仕様では2種類のディーゼルエンジンが選択可能で、いずれもスコダの親会社フォルクスワーゲン・グループでお馴染みの2.0L直列4気筒TDIエンジンだ。

「多くの機能をタッチスクリーンで操作できるが、最新モデルではその操作が迅速かつ直感的で、新たに採用された『スマートダイヤル』がそれを補完している」
――イリヤ・バプラート(ロードテスター)

エントリーモデルでは最高出力150psと19.6km/lの燃費(メーカー公称値)を誇るが、6か月間にわたる長期テストではこれを容易に上回り、しばしば21km/lを超える数値を記録した。

上位のモデルは最高出力190ps、燃費は17km/lだ。最大2200kgの牽引能力を有し、ほとんどのキャラバンには十分な性能だろう。

スパーブには多くの長所があるが、おそらく最も重要なのは、日常使いのしやすさだろう。690Lという巨大なトランク容量を備え、シートを倒せば1920Lという広大なスペースを確保できる。

扱いやすい運転感覚、直感的に操作できるインテリア、快適な乗り心地が組み合わさり、ディーゼルか否かを問わず、現在英国で販売されているクルマの中でも最高のオールラウンダーの1つと言える。

記事に関わった人々

  • 執筆

    サム・フィリップス

    Sam Phillips

    役職:常勤ライター
    AUTOCARに加わる以前は、クルマからボート、さらにはトラックまで、EVのあらゆる側面をカバーする姉妹誌で働いていた。現在はAUTOCARのライターとして、トップ10ランキングや定番コンテンツの更新、試乗記や中古車レビューの執筆を担当している。最新の電動モビリティ、クラシックカー、モータースポーツなど、守備範囲は広い。これまで運転した中で最高のクルマは、1990年式のローバー・ミニ・クーパーRSP。何よりも音が最高。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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