試乗 アウディR8 V10 孤高の大排気量NAエンジン ハンドリングで及ばず

公開 : 2019.03.29 11:20

エントリーグレードは570psに

ガラス製のエンジンカバーの処理は面白い。シャシーから伸びるビームやインダクションシステムが後方から透かして見ることができる。またバンパーのメッシュグリル越しに、内蔵されるパイプ類がはっきり観察できる。機能部品を外からでも見えるようにしておきながら、マフラーのフィニッシャーはフェイクなことに疑問を感じるが。

ランボルギーニウラカンと共用する5.2ℓの自然吸気V型10気筒エンジンは、従来にも増して最高出力、最大トルクともに大きくなった。エントリーグレードとなるR8は540psから570psへ、上級グレードとなるR8パフォーマンスは、610psから620psへ増強されている。ちなみに従来までは上級グレードはR8 V10プラスと呼ばれていたが、アウディ・スポーツRSのネーミングルールで変更された。

R8パフォーマンスは、新しいチタン製のバルブトレイン・コンポーネンツとソフトウエアの設定を変更することで、最大トルクも向上。パワーアップメニューに加えて、エンジンの環境負荷を減らすパティキュレート・トラップも追加されている。

英国編集部のマット・プライヤーはスペインのサーキットでR8パフォーマンスを走らせているが、今回はエントリーグレードの右ハンドルを、初めて英国で試乗する機会となる。マイナーチェンジ前との違いはどの程度だろうか。

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