メルセデス・ベンツ、事故救出用のQRコードを貼付

公開 : 2013.05.31 10:58  更新 : 2017.06.01 01:54

メルセデス・ベンツは、アクシデントに見舞われたクルマからより速く安全に犠牲者を救出するためのQRコードをクルマに貼付することにした。このQRコードは、スマートフォンやタブレットで読み込みが可能で、これによりその車両に応じた”レスキュー・マップ”が表示されるというものだ。

このシステムは、ドイツの自動車連盟であるADACによって開発されたもの。そして、自動車メーカーから提供されたデータを使用する。そのデータには、警察、消防の救護隊員が迅速かつ安全に犠牲者をクルマから救い出すことのできる情報が盛り込まれている。例えば、カッターによって切ることの難しい素材が使われている場所を示したり、エアバッグ、バッテリー、エネルギー回生システム、電気回線の位置なども明記されている。ハイブリッド・モデルや電気自動車の場合は、バッテリーの位置や高圧ケーブルの位置、または電子制御システムの位置なども示される。また、登録プレートやモデル番号が見えない場合には、そのクルマの車種を限定することもできる。

この情報に基づいて、救急隊員は、火花がでるようなもの、あるいは高圧を生じる救難器具の使用を考えることになる。

このQRコードは、フューエル・フィラー・キャップと、その反対側のBピラーに取り付けられる。この場所は、比較的ダメージが受けづらい部位にあたる。

このQRコードはどんなクルマにでも簡単に安価に付けることが可能だ。メルセデス・ベンツはこの特許使用料をフリーにして、多くのメーカーに導入してもらう予定だ。

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