フォルクスワーゲン傘下『セアト』に新展開 数年ぶり新型車投入、独自ラインナップ構築へ クプラとの違い明確に
公開 : 2026.06.02 07:05
スペインの自動車メーカーであるセアトは、派生ブランドのクプラとの差別化を進め、独自開発の新型車を投入していく方針です。同社CEOは、単にクプラ車の「仕様を削る」ようなことはしないと述べています。
完全新モデルが間もなく登場
スペインの自動車メーカーで、フォルクスワーゲン・グループ傘下のセアト(Seat)が今後の製品展開の展望を示した。生産コストが低下すればEVモデルを投入する予定だが、派生ブランドのクプラ(Cupra)とは異なる独自のラインナップを構築していく構えだ。
セアトはコストパフォーマンス重視のブランドとして欧州で広く親しまれているが、2020年の4代目『レオン』発売以降は目立った動きがなかった。最近になって、小型ハッチバック『イビサ』とクロスオーバー『アローナ』のマイナーチェンジを実施し、来年はこの2車種向けに新しいマイルドハイブリッド付きエンジンを導入する予定だ。

しかし、SUVの『アテカ』と『タラッコ』が生産終了となったことで、セアトのラインナップはガソリン車のみの3車種に縮小した。セアトは急成長中の派生ブランドであるクプラにリソースと投資の大部分を振り向けているため、今後の方針についてはほとんど語られてこなかった。
しかし、今回、同社CEOのマルクス・ハウプト氏はAUTOCARの取材に対し、数年ぶりとなる完全新規開発モデルが間もなく登場する可能性を示唆した。
スペインでは人気衰えず
クプラがラインナップを大幅に拡大し、プレミアム志向のブランドとしてグローバル展開を目指す中で、セアトにはどのような役割があるのか。記者の問いに対し、ハウプト氏は次のように答えた。
「セアトのない会社を想像することはできません。セアトは当社の伝統であり、スペインをはじめとするさまざまな国で歴史を築いてきました」

「当社は依然としてセアトブランドに投資しています。来年は(イビサとアローナの)マイルドハイブリッド車が登場する予定であり、両モデルとも依然として非常に高い販売ペースを維持しています」
今年2月、イビサがスペイン国内でベストセラー車となった。ハウプト氏はこのことに言及し、ブランドの人気が衰えていないことの証拠だとして、短中期的にはセアトの存続可能性を見直す必要はないと述べた。
「2029年、2030年と、CO2排出規制が現在よりも厳しくなれば、間違いなく、このブランドの将来像について議論しなければならない時が来るでしょう」とハウプト氏は続けた。
「そのためには、おそらくEVプラットフォームのコスト削減に取り組む必要があると思います。現状のコストでは、利益を出せるセアト車を展開するのは非常に困難だからです」
「いつの日か、セアトの今後をどうするか議論することになるでしょう。ですがそれまでは、既存のモデルに注力するという明確な戦略があります」
























