ジャガー・ランドローバーに小型モデル? プラットフォーム、BMW 1シリーズ共通か

公開 : 2019.08.20 18:50  更新 : 2020.07.05 17:54

フリーランダーの名前が復活

現時点でわかっている情報はごく限られているが、小さなランドローバー車はおそらく、都市部を重視しながらも、ライバルと比べると依然として走破性が高いコンパクト・オフローダーになる見込みだ。スタイリングは新型ディフェンダーから多くの影響を受けたものになるだろう。

このフリーランダーと名付けられる可能性が高い新型車の源流は、2011年に発表されたDC100コンセプトに遡ることができそうだ。DC100コンセプトは当初、次世代のディフェンダーとしてデザインされた。その楽しげでコンパクトなデザインは評価されたものの、結局これが新型ディフェンダーとして製品化されることはなかった。

ジャガーR-D6コンセプト
ジャガーR-D6コンセプト    Jaguar

ジャガーの「ペイス」ファミリーに加わる2つのモデルは、どちらも同サイズのコンパクト・クロスオーバーだが、片方はクーペ風のスタイリングを持つモデルになる。このルーフが低い新型ジャガーは、先日同社を離れた元デザイン・ディレクターのイアン・カラムが、ジャガーのために初めてデザインした2003年のR-D6コンセプトから着想を得たものになるかもしれない。ジャガーはAペイス、Bペイス、Cペイス、Dペイスという名称を既に確保している。

これら3台のニューモデルは、いずれもハイブリッドで、価格は2万4000ポンド(約305万円)程度になる見込みだ。おそらくJLRの平均CO2排出量を減らすため、その多くがプラグインハイブリッド技術を採用するだろう。

2025年以降も生き残るために

これら3モデルと、次世代型イヴォークおよびディスカバリー・スポーツの登場は、EUの平均CO2排量規制がさらに厳しさを増す2025年になるだろう。

現時点で、JLRは来年から施行されるEUの平均CO2排出量目標値の95g/kmから除外されている。しかし、2025年には平均CO2排出量を80g/kmまで下げることが求められる上に、年間生産台数の約15%が純粋な電気自動車または長距離を電気のみで走行可能なプラグインハイブリッドでなければならなくなる。

ディスカバリー・スポーツ
ディスカバリー・スポーツ

2021年6月1日より、欧州委員会は実際の燃料やエネルギー消費量を調べるため、現実の世界で得られた情報を用いる予定だ。自動車メーカーはそのモデルの車台番号と、燃料や電気の消費量、合計走行距離のデータを提出することになる。EUは車台番号と現実世界で得られたCO2排出量のデータを使って、毎年10月に各自動車メーカーごとの走行報告書を作成することを計画している。

EUによるメーカーごとの平均CO2排出量目標値と、そのメーカーのクルマが現実世界で排出したCO2量を比較することで、EUは自動車メーカーにエネルギー消費量削減に向けた多大な圧力をかけようとしている。対応の機敏な自動車メーカーは、無駄な燃料消費につながるドライバーの操作を抑制する方法の開発に着手している。

JLRとBMWの提携は、EUの法規制が全自動車メーカーに与える計り知れない圧力の産物であることは確かだ。CO2規制に立ち向かうため、今後も数多くの自動車メーカー同士による技術的提携が結ばれることになるだろう。JLRとBMWはその最初の例に過ぎない。

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