控えめでも着実な進化 150ps 2.0Lガソリン アウディA4 35TFSIスポーツに試乗 

公開 : 2019.09.26 09:50

英国ではガソリンエンジンのエントリーグレードで、A4の一番人気となると考えられるのが、アウディA4 35TFSI。マイナーチェンジを受け、さらに熟成と洗練製を高め、装備も充実。訴求力の高い仕上がりを獲得しています。

もくじ

150psの35TFSIは英国で一番人気の予想
ライバルを抑える充実した標準装備
活発で滑らかな2.0Lガソリンターボ
完璧なパッケージングにアウディらしい魅力
アウディA4 35TFSIスポーツSトロニックのスペック

150psの35TFSIは英国で一番人気の予想

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

アウディA4の中で、英国では最も高い人気を獲得するであろう、エンジンと駆動方式の組み合わせとなるのが、35TFSI。ディーゼルエンジンに力を注ぐアウディにあって、ガソリンエンジンが目新しく感じてしまうが、ディーゼルを拒否するような市場の反応を見る限り、当然の組み合わせだともいえる。

間もなくローエミッションで質素なディーゼルエンジン版も追加される予定だが、現在最も低燃費をうたうディーゼルの40TDIクワトロ・スポーツと比較すると、この35TFSIスポーツは6000ポンド(78万円)も安い。社用車として導入した場合、英国では税率も5%異なるし、実際に燃費の差もそれほど大きくはないようだ。そう考えると、150psのガソリンエンジンを搭載するA4 35TFSIの英国での人気もある程度見当も付く。

 アウディA4 35TFSIスポーツSトロニック
アウディA4 35TFSIスポーツSトロニック

今回の試乗車は35TFSIスポーツで、6速マニュアルかアウディ製7速デュアルクラッチATのSトロニックかを選択できるが、駆動輪は前輪のみ。0-100km/h加速ではマニュアルの方がやや優れるが、ATの方が燃費の面では有利なようだ。もちろん装備やホイールサイズなどでも変わってくるけれど。

フォルクスワーゲン・グループのクルマが搭載する150ps級のガソリンエンジンの場合、ほとんどがターボ過給される1.5Lの3気筒エンジンだが、A4の場合は2.0Lの4気筒ターボが搭載されている。その恩恵はより幅広い回転域で得られる大きなトルクで、27.4kg-mを1350rpmから得ることができる。

マイルド・ハイブリッドも搭載するが、電圧は48Vではなく12V。オートアイドリングストップ機能と、賢いオルタネーターの支援に留まる。

ライバルを抑える充実した標準装備

すでご存知の読者も多いかもしれないが、モデルライフ中期のA4に与えられたフェイスリフトの内容は、エクステリアデザインの若干の変更と、標準装備の見直しが中心。同時にエンジンの出力に合わせたアウディの新しい命名ルールに沿った数字が、各グレードに振られている。A4の中でも最も高いパフォーマンスを誇るS4にはTDIとして、ディーゼルエンジンが搭載されるようになった。

グレードも整理を受け、英国の場合はエントリーグレードが「テクニック」となり、フル装備の上級グレードが「フォーシュプルング」となる。アウディ製のインフォテインメント・システムは10.1インチへと大きくなり、インスツルメントパネルにはアウディ・バーチャルコクピットの12.1インチのモニターが収まる。

 アウディA4 35TFSIスポーツSトロニック
アウディA4 35TFSIスポーツSトロニック

フロントシートはヒーターが内蔵となり、LEDヘッドライトに、3ゾーン式のエアコンがエントリーグレードでも標準装備となっている。恐らく、ライバルとなる新しい3シリーズの優れた装備に影響を受けたのだろう。

インテリアのデザイン自体には大きな変更はない。とてもスマートで素材の質感も高く、ソリッドで抑制の効いたスタイリングが、ハイテクで知的な雰囲気にとても良く合う。目が自然にいく範囲のアピアランスも良く、実際に触れてみても印象は変わらない。しかし、自立した大きなインフォテイメント・システムのモニターは、画面枠の上部に手で少し力を入れると、ぐらついてしまうようだ。

車内空間は広々しており、運転席からの視界も優れ、競争力は高い。コンパクトサルーンの中では珍しいほどに低いドライビングポジションと、充分に快適な標準装備のスポーツシートが、印象をさらに良くしている。

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