£25,000(380万円)からという価格のメルセデス・ベンツGLAが公開された。アウディQ3、BMW X1、レンジローバー・イヴォークに対抗するモデルで、4ヶ月前に公表されたコンセプトGLAがそのベースとなる。英国では12月より販売が開始され、デリバリーは来年早々となる予定だ。

Aクラス、Bクラス、CLAと同じMFAプラットフォームをベースとするFWD/4WDとなる。MFAプラットフォームは、来年登場するCLAステーションワゴンでそのラインナップが完成する予定だ。

コンセプトGLAと異なるのは、フロントおよびリアのデザイン、そして表面材の一部だ。しかし、結果として、コンセプトGLAのスタイリングは基本的に受け継がれた、ダイナミックなルックスを持つ。

サイズは、全長4417mm、全幅1805mm、全高1494mmで、コンセプトGLAよりも僅かに長く、狭く、低い。そのディメンジョンは、ライバルと目されるモデルに近いサイズだ。ホイールベースは、2699mmと、ベースとなったAクラスよりも125mm長い。

GLAはFWD、4WDの両方が用意され、エンジンは4気筒のガソリンおよびディーゼルがセットされる。

FWDモデルは、GLA200に搭載される154bhpの1.6ℓターボ、GLA200 CIDに搭載される134bhpの1.8ℓターボ・ディーゼルが主力。一方4WDモデルには、GLA220 CDIに搭載される168bhpの2.1ℓターボ・ディーゼル、GLA250に搭載される208bhpの2.0ℓターボがメインとなる。

ギアボックスは6速マニュアルがFWDモデルに、7速デュアル・クラッチ・オートマチックが4WDモデルに標準となり、FWDモデルの7速オートマティックはオプションとなる。

4WDモデルは通常はフロント・ホイールにそのパワーをすべて伝え、必要に応じてリア・ホイールに50%のトルク配分を行う。予想される販売比率は、ヨーロッパでは7割が、英国では8割が4WDモデルだ。また、英国で販売される4分の3は、ディーゼル・モデルとなるだろう。

他のMFAモデルと同様に、その燃費は良好な数値を持つ。GLA200 CDIでは114g/kmのCO2排出量で、燃費は23.3km/ℓという。アイドリング・ストップを持ち、アクティブ・ラジエーターグリル・シャッターなどエアロダイナミクスでのアプローチも燃費を上げている原因だ。ちなみに、Cd値は0.29だ。

ドライビング・ポジションが高いのもGLAの特徴のひとつ。Aクラスが276mmというシート高に対し、GLAは549mmという値だ。3つの円形のエア・ベントや、センター・コンソール、インフォテーメント・システム・スクリーン、ステアリング・ホイール、ギアスイッチ類のデザインはAクラス、Bクラスから引き継がれている。

キャビンは5シーターで、リア・シートはフルフラットにすることが可能。ブートスペースは421ℓで、リア・シートを折り畳むと836ℓとなる。

GLAのオフロード走破能力は、イヴォークよりは劣ることが予想される。しかし、GLAは典型的なSUVスタイルを持つ。メルセデスによれば、GLAは砂地や鋭い勾配への対応が可能だとコメントしている。

ダウンヒル・スピード・レギュレーション・ファンクションは4WDモデルに標準となる。この機能は、名前のとおり、鋭い勾配の下り坂でスピードをコントロールするものだ。また、オフロード・モードがトランスミッションに設定されている。これは、スロットル・キャラクターとシフト・ポイントが変更されるというもの。

ベース・トリムとなるSEには、18インチ・ホイール、コンフォート・サスペンション、DABラジオが標準。AMGスポーツ・トリムは、スポーツ・サスペンションと19インチ・ホイールが装備される。