【GLAシリーズ】 GLA 180に新型パワートレイン搭載/トップグレードAMG GLA 45 S 4MATIC+を追加して発売

公開 : 2024.04.01 11:45  更新 : 2024.04.09 22:26

メルセデス・ベンツとメルセデスAMGはそれぞれGLA 180に新型パワートレイン搭載とAMG GLA 45 S 4MATIC+を追加して発売のアナウンスを行いました。

GLAに2モデル発表

メルセデス・ベンツは都市型SUV「GLA」のGLA 180に新型エンジンを採用、BSGと48V電気システムを搭載し、またメルセデスAMGはGLA 45 S 4マティック+(以下、GLA 45 S)をラインナップに追加し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて発売すると発表した。

メーカー希望小売価格(税込)

GLA 180 588万円
GLA 45 S 4マティック+ 1032万円

メルセデス・ベンツGLA 180/メルセデスAMG GLA 45 S 4マティック+
メルセデス・ベンツGLA 180/メルセデスAMG GLA 45 S 4マティック+

GLAは、2014年に発表となり、世界でも日本でも成功を収めた初代から、コンパクトなボディにメルセデス・ベンツのSUV技術を凝縮させつつも、都市での日常生活にも適したスタイリッシュでオールラウンドなコンパクトSUVとして人気のモデルだと同社は説明した。

GLA 180(BSG 搭載モデル)

GLA 180に、1.4L直列4気筒ターボエンジン「M282」と「BSG」/「48 Vボルト電気システム」などの新技術を採用することにより、効率性/快適性/高性能化を同時に実現したパワートレインを搭載した。

「M282」エンジンは「デルタ形シリンダーヘッド」が採用され、その名のとおり、シリンダーヘッドが三角柱を横に寝かした形状となっており、通常のシリンダーヘッドに比べると、装着時の高さがある一方、幅や重さが小さくなり、軽量化、省スペース性能が向上しているという。

メルセデス・ベンツGLA 180/メルセデスAMG GLA 45 S 4マティック+
メルセデス・ベンツGLA 180/メルセデスAMG GLA 45 S 4マティック+

この高圧縮比4気筒エンジンは、ノイズの低減に力も注がれている。吸気ダクトにヘルムホルツ共鳴器を採用し、触媒コンバーターには遮音シールを施したほか、カバーもノイズ低減の役目を持たせた。M282エンジンの最高出力は136ps/最大トルクは23.45kg-mとなる。

さらに、ベルトを介してクランクシャフトと接続される、スターターとジェネレーターを兼ねるモーター「BSG」と「48V電気システム」は、回生ブレーキ等により発電した電気を約1kWhのリチウムイオン電池に蓄電し、振動の少ないエンジン始動、滑らかで力強い加速、素早いギアシフトなどの必要に応じて、最高出力14psの動力補助を行い、燃費低減効果だけでなく、パワートレインの総合性能を引き上げる。

また、ウォーターポンプが電動化され、冷却能力を必要に応じて最適に調整することが可能となったため、さらに効率化されていると述べた。

GLA 45 S 4マティック+

GLA 45 Sに、ツインスクロールターボチャージャーや可変バルブリフトシステム「カムトロニック 」を採用し、最高出力421ps/最大トルク50.99kg-mを発生する2L直列4気筒ターボエンジンの「M139」を搭載した。

M139エンジンは最大トルクを5000~5250rpmの範囲で発生するなど、トルクカーブが自然吸気エンジンに近い特性を実現しエモーショナルな加速感を味わうことができるという。

メルセデス・ベンツGLA 180/メルセデスAMG GLA 45 S 4マティック+
メルセデス・ベンツGLA 180/メルセデスAMG GLA 45 S 4マティック+

また、レスポンスや吹け上がりの改善も行い、レブリミットも高く7200rpmに設定するなど、ピュアスポーツカー並みのエンジン性能を備えていると付け加えた。

このエンジンは、ターボチャージャーとエグゾーストマニホールドがエンジン後方に、インテークマニホールドなどの吸気系がエンジンの前方に位置し、これによりエンジン搭載位置を下げ、操縦性能に貢献するだけでなく、空力的にも有利なものとすることができたと語る。

シリンダーブロックはクローズドデッキ構造を採用し、最大160barの燃焼圧を可能にした。シリンダーライナーにはピストンとシリンダーの間に発生する摩擦を低減する目的で、特許技術のナノスライドコーティングを施している。

なお、M139エンジンはメルセデスAMG本社があるドイツ、アファルターバッハで「ワンマン・ワンエンジン」哲学のもと、厳格な品質基準に従って、ひとりのマイスターが一基のエンジンを最初から最後まで責任を持って手作業で組み上げるという生産方式を採用している。

M139エンジンに組み合わされるAMGスピードシフトDCT8速デュアルクラッチトランスミッションは、全速度域でのきわめて自然な加速性能に加え、素早いシフトとシフトアップ時の最適なギアのつながりが得られるようにセッティングされ、俊敏、かつダイナミックで気持ちの良い加減速を実現したという。

エグゾーストシステムには自動制御のフラップを装備しており、選択したドライブモードに応じて、バランスの取れた音色から、ドライバーの感性を刺激するモータースポーツ譲りのエグゾーストサウンドまで切り替えを行うことが可能となった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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