【究極のメガーヌ対決】 R26R vs 275トロフィーR vs トロフィーRニュルブルクリンク・レコード・エディション 後編

公開 : 2020.03.29 08:50  更新 : 2021.03.05 21:34

オリジナルが最高

アクセルオフのままターンインすれば、ドライバーの予測どおりの動きを見せ、優れたコントロール性を維持したまま速いペースでコーナーをクリアしてみせる。

ロック・トゥ・ロック2.3回転のステアリングは非常にクイックだが、他の2台と同じく、見事なコミュニケーション能力を備えている。

6%(若しくは29秒):2008年にR26Rが記録したニュルブルクリンクのラップタイムを短縮したパーセンテージだ。
6%(若しくは29秒):2008年にR26Rが記録したニュルブルクリンクのラップタイムを短縮したパーセンテージだ。

そして、他の2台よりも強烈なフロントグリップによって、ドライバーはよりハードなドライビングを試すことが出来るのだ。

このクルマは275よりもソフトに感じられるが、どちらもR26Rの繊細さには敵わない。

この3台のなかで、R26Rだけがまるでひとクラス下のモデルのようだ。

つまり、3台すべてがいまも「公道で使い切れるドライビングの楽しさと、やや過剰な速さ」を備えたモデルであり、まさに正常進化を果たしてきたと言えるだろう。

新しくなるにつれ、より大きく、速くなるとともに、より高いグリップ性能を発揮し、ステアリングのレスポンスも向上している。

まさに、現代のレンジローバーが40年前のモデルをまるでコンパクトカーだと感じさせるのと同じだ。

そして、R26Rは初代レンジローバーほど古くはない。

バケットシートとフルハーネス式シートベルト、そしてロールケージを備え、新車当時と変わらぬ強固なフィールは現代でも十分通用するだろう。

確かにより速くより現代的なメガーヌは存在する。

だが、オリジナルのR26Rほどドライバーを虜にする魅力と楽しさを備えたメガーヌはない。

各車のスペック

ルノー・メガーヌR26R

価格:2万6815ポンド(2008年当時、オプション含む)
エンジン:1998cc直列4気筒ターボ
パワー:230ps/5500rpm
トルク:31.7kg-m/3000rpm
ギアボックス:6速マニュアル
乾燥重量:1230kg
最高速:237km/h
0-100km/h加速:6.0秒
燃費性能:9.8km/L(NEDC複合)
CO2排出量: 199g/km(NEDC複合)

ルノー・メガーヌRS 275トロフィーR

価格:3万6430ポンド(2014年当時)
エンジン:1998cc直列4気筒ターボ
パワー:275ps/5500rpm
トルク:36.6kg-m/3000rpm
ギアボックス:6速マニュアル
乾燥重量:1280kg
最高速:254km/h
0-100km/h加速:5.8秒
燃費性能:13.3km/L(NEDC複合)
CO2排出量:174g/km(NEDC複合)

ルノー・メガーヌ・トロフィーRニュルブルクリンク・レコード・エディション

500:300トロフィーRの予定生産台数だ。クリオ・ウィリアムズは最終的に1万2000台が作り出されている。
500:300トロフィーRの予定生産台数だ。クリオ・ウィリアムズは最終的に1万2000台が作り出されている。

価格:7万2140ポンド(995万円)
エンジン:1798cc直列4気筒ターボ
パワー:300ps/6000rpm
トルク:40.8kg-m/3200rpm
ギアボックス:6速マニュアル
乾燥重量:1381kg
最高速:262km/h
0-100km/h加速:5.4秒
燃費性能:12.5km/L(NEDC複合)
CO2排出量:180g/km(NEDC複合)

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