【幹部インタビュー】ジャガー・ランドローバー パンデミックへの適応 新しいビジネスの形

公開 : 2020.05.22 21:35

ロックダウンの影響

――ロックダウンで失った売上を、回復できますか?

「SMMTの予測通り、3月と4月で失った販売が回復する可能性は低いと考えています」

ジャガーIペイス
ジャガーIペイス

「オーダーを受けたものの、ロックダウンのため配送できないままとなっている、大量のクルマの対応に追われています」

「通年で業界全体の販売は大幅に減少するでしょう。年内の回復は難しいと思いますが、業界は必ず回復すると思っています」

――これはジャガー・ランドローバーUKにとって、どれほどの打撃となりましたか?

「今年は、昨年の同時期よりも多くのオーダーを受けています。新しいイヴォークと、ディフェンダーが、販売を力強くけん引しています」

「また最近発表した、2つのプラグインモデルへの反応も良好で、特に企業から大きな関心を得ています」

「企業からのオーダーは、まとまった台数で入るため、非常に喜ばしい傾向です」

「Iペイスと新しいハイブリッドにより、これまでよりも多くの企業オーダーが入ってきています」

「しかし、今年は販売が大きく落ち込む可能性が高いので、臨機応変に、コストを管理、削減していかなければならないでしょう」

オンラインサービスの拡大

――ロックダウン中、積極的にオンラインサービスを提供されていましたが、この危機によって、長期的にオンライン販売が推進されると思いますか?

「製品情報とeコマースの両方で、長年にわたり、業界全体でインターネットの重要性は増しています」

ジャガーIペイス
ジャガーIペイス

「カスタマーが、オンラインで購入手続きを行えるよう、プラットフォームの強化に取り組んでいます」

「将来、購入手続きだけではなく、より多くのデジタル機能が利用可能となるでしょう」

「製品のデモンストレーションや引き渡しなどを、バーチャルで行うことを目指しています」

「ビデオ通話を通じて、これまでショールームで行なわれていた多くのことが、可能となります」

「契約書のサインに至るまで、販売プロセスのあらゆる段階を、可能な限り接触無く行うことを目指しています」

「以前は、すべての財務書類を確認する必要がありましたが、3月上旬以降、バーチャル・サインを使用して、オンラインで手続きを行うサービスを試みています」

「それにより、カスタマーは、納車時とディーラー訪問の際に免許証を提示するだけで、手続きは遠隔で行うことが可能となります」

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