2026年のニーズを反映 アウディQ4 e-トロン・パフォーマンス(2) 高速域での上質さは特筆に値 今後も好調な販売を予想

公開 : 2026.07.17 18:10

アウディの電動クロスオーバー、Q4 e-トロンが5年目のアップデート。航続距離は僅かに伸び、ツインモニターパネル獲得。見た目は変わらずとも、完成度の高さも相変わらずです。UK編集部が試乗します。

特筆に値する高速道路の速度域での上質さ

5年目のアップデートを受けた、アウディQ4 e-トロン。最高出力に変化はないが、最大トルクは一部で上昇している。エントリー仕様のQ4 e-トロンの場合、後輪駆動のシングルモーターで203psと35.6kg-m。0-100km/h加速は8.1秒で処理する。

今回試乗したのは、英国市場で主力になるであろう、Q4 e-トロン・パフォーマンス。こちらは286psと55.4kg-mを得られ、6.6秒で100km/hへ到達できる。駆動用バッテリーは、59.0kWhから77.0kWhへ増量する。

アウディQ4 e-トロン・パフォーマンス・スポーツ(欧州仕様)
アウディQ4 e-トロン・パフォーマンス・スポーツ(欧州仕様)

ツインモーターのQ4 e-トロン・クワトロ・パフォーマンスは、フロントに13.6kg-mのモーターが追加され、総合339ps。こちらは、0-100km/h加速を5.4秒でこなす。

ドライブモードを問わず、走行中に人工音は再生されない。とても平穏に運転でき、高速道路の速度域での上質さは特筆に値するだろう。

クワトロより約200kg軽いベースグレードも好ましい

回生ブレーキの効きは、ステアリングホイール裏のパドルで3段階に切り替えられ、デフォルトはアダプティブ・モード。惰性走行も可能だが、変更は少々面倒かもしれない。

実際に走らせると、ツインモーターのパフォーマンスは明らかに速く、スルスル速度上昇するシームレスさが気持ちいい。とはいえ、興奮を誘うような演出はない。

アウディQ4 e-トロン・パフォーマンス・スポーツ(欧州仕様)
アウディQ4 e-トロン・パフォーマンス・スポーツ(欧州仕様)

むしろ筆者が好ましく感じるのは、203psのベースグレード。シングルモーターで、駆動用バッテリーも59.0kWhと小さく、クワトロより約200kg軽いことが効いている。航続距離は432kmと限られても、動力性能で大きな違いを実感することは殆どない。

運転支援システムは充実。バックをアシストする機能や、リモートパーキングにも対応する。制限速度警告や車線維持支援は、筆者が運転した限り控えめな制御に思えた。ボタンを押し画面をタップすれば、不要な機能をオフにもできる。

軽快で滑らかな操縦性に変わりなし

アップデートを経ても、軽快で滑らかな操縦性に変わりはない。ステアリングホイールの手応えは頼もしく、カーブでの挙動は終始安定し、高めの速度域でも非常に運転しやすい。後輪駆動らしい特性は感じにくいが、前輪駆動のアウディより敏捷性も勝る。

仮にSQ4 e-トロンが登場したら、このクロスオーバーの能力は一層引き出されるだろう。ドライバーを夢中にさせるような一体感は伴わないものの、そう感じさせるほど、操縦性は好印象といえる。

アウディQ4 e-トロン・パフォーマンス・スポーツ(欧州仕様)
アウディQ4 e-トロン・パフォーマンス・スポーツ(欧州仕様)

乗り心地は、ドイツの平滑な路面の限り非常に上質。ただし、英国仕様ではトップグレードのオプションになる、アダプティブダンパーが組まれていたが。要望で新たに設定された21インチホイールは、細かな揺れと僅かな硬さを生んでいた印象だった。

電費は、少し積極的に走らせた今回の平均で、6.2km/kWh。カタログ値と同等の数字を得られている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブン・ドビー

    Stephen Dobie

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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