【クルマ盗難】駐車場から愛車が消えた!? 自動車盗難に気づいたら、まずやるべきこと

公開 : 2020.06.05 07:54  更新 : 2023.03.31 09:35

税関の密輸ダイヤルに電話という手も

日本で盗難されたクルマが海外に密輸出される例も多数あることから、横浜税関では密輸ダイヤルなるものを設けている。

24時間対応で番号は、0120-461-961(しろい-くろい)。今回取材に応じてくれた方、十数名が全員この番号に連絡をしていた。

密輸情報提供サイトの例
密輸情報提供サイトの例    財務省

こちらの番号で盗難を告げる場合は、
・盗難されたと思われる日時と場所
・車名やクルマの特徴
・車台番号(フレームナンバー、車体番号)やエンジンのシリアル番号等 個別の情報はできるだけ詳細に
・クルマのナンバー(車両番号)
等を伝える。

このうち最も重要なのは言うまでもなく車台番号である。自動車メーカーからの届け出を受けて、国土交通省が車両一台に1つ付与した個別の識別番号となるため、所有者や住所が変更されても変わることはない。

この車台番号が打刻されている場所はクルマによって異なるが、多くはボンネットを開けたエンジンルームの奥にある。

また、車検証にも記載されている。クルマが車検証ごと盗まれた場合は、以下の方法で調べることができる。

1 任意保険の証書を確認する。証書がなければ保険会社に確認

2 運輸支局で「車両番号」「所有者の身分証明書」で車台番号の情報が得られる。

盗難されないことが一番だが、発見された時の確認に重要な情報となるため車台番号、エンジン番号などを控えておくことをお勧めする。

ネットオークションや海外の日本車販売サイトを確認

これは盗まれたらすぐに、というわけではないが、盗まれてから2か月経った頃にチェックしてみてほしいことである。実際、この方法で今回も多くの人が自分の愛車のパーツを見つけている。

そもそも、自動車盗難はなぜ行われるのか? と言えば、盗まれたクルマや部品をお金に替えるためである。つまり、プロの窃盗団の仕業である。

日本で盗難されたクルマが海外でバラバラになった状態で販売されている例。
日本で盗難されたクルマが海外でバラバラになった状態で販売されている例。    @AxRxPxUxS

車両本体では密輸がばれやすいため、解体して部品としてコンテナに載せて海外に出される。事情通によると、

「国内で販売される場合は盗まれてからだいたい2か月後くらいにネットオークションに出てきます」

「また、海外の場合はだいたい3か月で日本車専門店などのサイトで売りに出されますね。人気が高い部品はすぐに売れます」

「また、現場のスタッフはそれが盗品だと知らずに販売しているケースも多いのです」という。

とくに古い日本車は価値がわかる人にとっては非常に貴重な商品となる。なので、海外ではとくに専門店での販売に注目するべきだそう。イーベイなどのサイトで販売されていることもある。

最後に。盗難にすぐに気づいて自分のクルマが持ち去られるシーンに遭遇してもどうか落ち着いて110番して警察の到着を待ってほしい。

追いかけたくなる気持ちも十分にわかるが、盗難車を追いかけて危険な目に遭うこともある。

まずは自分の身の安全を確保して落ち着いた行動をとって欲しい。

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