【まるでバブル】12年落ちのシビック限定車が1300万円超で落札! なぜ4月以降、国産スポーツカーの異常高値落札が続くのか

公開 : 2020.08.05 10:50  更新 : 2020.08.05 14:20

1990年代以降の日本製スポーツカーが世界中で高い人気となっています。なかでも、この数か月間で「ホンダ・シビックMUGEN RR」価格が暴騰、爆騰しており1000万円を超える落札も。背景に香港の存在が。

もくじ

この半年間で落札価格が2倍以上に
実際に高値で落札された例をみてみる
高値落札の国産スポーツ、どこに行く
「香港の中国化」が関わっている?

この半年間で落札価格が2倍以上に

text:Kumiko Kato(加藤久美子)

90年代以降の日本製スポーツカーが世界中で高い人気となっている。北米ではとくに、15年/25年ルールで解禁される「JDM」というカテゴリーに入る日本車の人気がうなぎ上りだ。

25年ルールで解禁となる2024年まで、3年以上もあるのにスカイラインR34はGT-Rを筆頭に、異常な高値で取引されている。

90年代以降の日本製スポーツカーが世界中で高い人気となっている。
90年代以降の日本製スポーツカーが世界中で高い人気となっている。    加藤博人

日本で購入してアメリカで輸入解禁となるまで、どこか安全な場所にて大切に保管されているクルマも少なくない。

一方、人気が災いして、日本でJDM車が盗難される事件も後を絶たない。

昨今、この数か月間で価格が暴騰、爆騰している日本車がある。「ホンダ・シビックMUGEN RR」。平成19年に300台だけ発売された限定車である。

300台がわずか10分で完売した伝説のクルマでもある。

MUGEN RRはホンダのモータースポーツ活動を支えてきた「無限」が細部にまでこだわって作り上げた究極のFFスポーツだ。

K20A(最高出力240ps/8000rpm 最大トルク:22.2kgm/7000rpm)エンジンを搭載する無限初のコンプリートカーである。

シビックやインテグラのタイプR、スバル・インプレッサWRX STIなど、限定車やメーカー純正のコンプリートカーは特に人気が高く、想定外の高値で落札される例が後を絶たないという。

実際にこれらの人気車種が日本国内の業者オークションにおいてどれくらいの価格で落札されているのだろうか?

高値で落札される例が増えた今年4月以降、MUGEN RRの3台について価格を調べてみた。

実際に高値で落札された例をみてみる

以下は4~7月に落札された「シビックMUGEN RR」の価格である。

・全車4ドア
・MUGEN RR(ABA-FD2)
・フロアシフト6速
・排気量2000ccで同じ仕様である。(価格は消費税込み)

平成19年式/約2万km

香港を走る「シビックMUGEN RR」。ナンバープレートにも「RR」の文字。
香港を走る「シビックMUGEN RR」。ナンバープレートにも「RR」の文字。    Adi Lee

スタート価格:398万円
応札額:1159万円

平成20年式/約3万km

スタート価格:398万円
応札額:1323万円

平成20年式/約6万km

スタート価格:318万円
応札額:856万円

また、MUGEN RR以外にもシビックやインテグラのタイプRの高値落札も増えており、つい先週のオークションでは初度登録2000年8月の初代シビック・タイプRが840万円で落札された。

走行距離が3000km以下&ワンオーナーという極上車だったことも理由のひとつだろう。

全般に特に最近はホンダ車の限定車、スポーツモデルの高値落札が目立つが、ホンダ車以外では、スバル・インプレッサWRX STIなどの限定車も非常に高い人気がある。

同時期の業者オークションでは、平成18年式で約9万km走行のWRX STIが118万円→490万円で落札されている。

シビックが1323万円で落札された際の「せり」の様子を見ていたある中古車販売店経営のS氏はこのように教えてくれた。

「売り切り価格(最低落札価格のようなもの)の500万円を過ぎたところからぐんぐん上がり、最終的にはなんと1203万円(税抜き)落札されたのです」

「つまり700万円分を『競った』わけです。実際、このオークションは終了までに3分もかかりました」

「こんなに長い時間、競られることはめったにありません」

 

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