SUV向けプレミアムタイヤ『ブリヂストン・アレンザLX200』 上手にたわませ、乗り心地と操縦性を作り出す【タイヤの達人が公道テスト】

公開 : 2026.02.10 11:45

ブリヂストンのSUV向けプレミアムタイヤ『アレンザLX200』が発売されます。一般道及び有料道路でテストを行い、特設試乗コースでは従来モデルLX100と比較試乗したタイヤの達人、斎藤聡のレポートです。

SUVブームを受けて創られたSUV向けプレミアムブランド

ブリヂストンのSUV向けプレミアムタイヤ、『アレンザLX200』の試乗会が、神奈川県大磯町で開催された。

アレンザ・シリーズは、昨今のSUVブームを受けて創られたブリヂストンのSUV向けプレミアムタイヤブランドで、オンロード性能に特化させているのが特徴だ。

ブリヂストンのSUV向けプレミアムタイヤ、『アレンザLX200』の試乗会に参加。
ブリヂストンのSUV向けプレミアムタイヤ、『アレンザLX200』の試乗会に参加。    神村聖

運動性能を重視した『アレンザ001』と、静粛性を重視して開発されたLXシリーズがあるが、今回LXシリーズがフルモデルチェンジを受け、LX200が登場した。

特徴は、商品設計基盤技術『エンライトン(ENLITEN)』による究極のカスタマイズにより、プレミアムSUVに相応しい快適性能と運動性能、環境性能を作り出している点。

具体的には、走行中の路面からの振動を吸収させ、従来モデルであるLX100の強みであった上質な乗り心地をさらに向上。また、ハンドリング性能とふらつきにくさを高次元で両立している。荒れたアスファルト路では振動入力を抑えることで、ロードノイズをLX100比で16%低減しているという。

運動性能では、ウエット性能を大幅に向上させることによって、安心感のあるハンドリングとブレーキ性能を実現。ちなみにウエットブレーキ(制動距離)はLX100比で15%短縮している。

環境性能については、ゴムの配合技術の進化と接地形状の最適化、軽量化によって、転がり抵抗をLX100比18%低減。加えて、再生資源や再生可能資源を原材料に一部用いることで、サーキュラエコノミーにも貢献している。

速度をあげるとスッキリした乗り心地に

今回の試乗会は、大磯プリンスホテル駐車場の特設試乗コースと周辺の一般道及び有料道路で行われた。特設コースは極低速のレーンチェンジ、低速のスラローム、中速のレーンチェンジのハンドリングセクションと、ロープと突起物を使った乗り心地セクションが用意されていた。

試乗車はレクサスNX350hと、トヨタハリアー。いずれもLX100を装着した車両と比較試乗をすることができた。

特設試乗コースではトヨタ・ハリアー(写真)などを用いて試乗テスト。
特設試乗コースではトヨタ・ハリアー(写真)などを用いて試乗テスト。    神村聖

極低速レーンチェンジでは、微舵角時の応答性をチェック。低速スラロームではステアリングを90度くらい切り込んだ時の応答性とリアの追従(応答)性を、そして中速レーンチェンジでは、レーンチェンジ終わりの収まり感やセンターフィールを確認した。

比較して感じたのは、先代モデルであるLX100のほうがソフトで応答もマイルドなのに対して、LX200は微舵角時の応答が良く、舵に対して遅れなくノーズが反応してくれること。

スラロームでは、LX100が前輪だけでスラロームを走っている感覚なのに対し、LX200は前輪が曲がりだす動きに追従するように後輪が比較的素早く反応し、4輪で曲がっている感覚がある。タイヤの応答の良さがクルマの動きを軽快にしているのだ。

また、突起の乗り越えでは、15km/h程度の極低速では硬めの小さなショックのあるLX200に対して、LX100は柔らかな乗り心地でロープの突起を滑らかに乗り越えている。ところが、速度を徐々に上げていくと、LX200の方が振動の収まりが速く、またショックの角が丸く感じられるようになり、適度にダンピングの効いたスッキリした乗り心地へと印象が変わっていった。

テスト車2台ともほぼ同様の印象を受けたが、ハリアーのほうがよりマッチングが良かったように感じた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    斎藤聡

    1961年生まれ。学生時代に自動車雑誌アルバイト漬けの毎日を過ごしたのち、自動車雑誌編集部を経てモータージャーナリストとして独立。クルマを操ることの面白さを知り、以来研鑽の日々。守備範囲はEVから1000馬力オバーのチューニングカーまで。クルマを走らせるうちにタイヤの重要性を痛感。積極的にタイヤの試乗を行っている。その一方、某メーカー系ドライビングスクールインストラクターとしての経験は都合30年ほど。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事