車重850kgの軽量ミドシップ・スポーツカー『ヴェルティージュ』生産拡大へ 英ウェルズが追求する「アナログ」の尊さ

公開 : 2026.02.10 12:05

英国の新興メーカー、ウェルズがミドシップ・スポーツカー『ヴェルティージュ』の生産を拡大すると発表しました。今年12台を手作業で生産し、2027年には倍増させる計画です。シンプルな美しさを追求しているとのこと。

2.5L 4気筒のミドシップクーペ

英国に拠点を置くウェルズ・モーター・カーズは、車重850kgのミドシップクーペ『ヴェルティージュ(Vertige)』を今年中に約12台手作業で生産し、2027年にはその数を倍増させる予定だ。

ヴェルティージュは同社創業者のロビン・ウェルズ氏が構想したスポーツカーで、2021年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで初公開された。2023年に限定仕様車『ファウンダーズ・エディション』の生産を開始している。

ウェルズ・ヴェルティージュ
ウェルズ・ヴェルティージュ

ヴェルティージュではデザインを先に決め、その後、エンジニアのロビン・ホール氏がそのコンパクトなプロポーションに対応するシャシーを開発した。

見た目の良さや運転の楽しさだけでなく、日常における扱いやすさも追求した。そのためパワートレインも比較的シンプルで、実績あるフォード製デュラテック直列4気筒エンジンを採用し、基本仕様では排気量2.5Lで225psを発生する。

最高出力253psのR仕様もラインナップに加わり、そのパワーウェイトレシオは1トンあたり約215psとなる。

室内には伝統的なアナログメーター、アップル・カープレイ対応の小型タッチスクリーン、そして豊富なカスタムオプションを備える。

心の平穏と静けさこそが新しい贅沢

ウェルズの創業者であるロビン・ウェルズ氏はAUTOCARの取材に対し、次のように語った。

ケータハム・セブンのようなクルマをイメージしていただきたい。生き生きとした軽快さを持ちつつ、とても堅牢でしっかりした構造を備えています」

ウェルズ・ヴェルティージュ
ウェルズ・ヴェルティージュ

「雨が降っても気になりません。フロントガラスはヒーター付きです。アップル・カープレイ、アンドロイド・オート、Bluetoothに対応し、リアガラスは二重構造となっています。基本に立ち返った、美しいピアノのような絶妙なバランスを実現しました」

同氏によると「現代のクルマを運転するストレスは大きい」ため、「意図的にシンプルな車両を作っています」という。

「どこへ行くにも膨大なメニューを操作し、大量の設定をオフにしなければなりません。コーヒーを買いに行ったりすると、またオンに戻ってしまいます」

「心の平穏と静けさこそが新しい贅沢です。それが、わたしが追求している哲学です」

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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