【掘り出し物】アキュラNSX 中期型のタイプT(6速MT)、1095万円で落札 RMサザビーズ・モントレー・オークション

公開 : 2020.08.18 07:20  更新 : 2020.08.19 01:25

「アキュラNSX-T」が、予想落札額を超える高値で落札。オンライン開催のモントレー・オークションに登場したのは、モナコ・ブルーの1台。6速マニュアル車です。なんと、1000万円を超えました。

もくじ

モントレーに姿を現したNSX-T
中期型でTトップのNSXとは
良いクルマは、高くなる

モントレーに姿を現したNSX-T

text:Kazuhide Ueno(上野和秀)
photo:RM Sotheby’s

今や世界的なイベントとなった8月のモントレー・カーウィーク。

今年は新型コロナウイルス感染症の影響から、一番人気となるRMサザビーズ・モントレー・オークションが、オンラインでの開催になってしまった。

RMサザビーズ・モントレー・オークションに出品された「アキュラNSX-T」。予想落札額は642~749万円だった。
RMサザビーズ・モントレー・オークションに出品された「アキュラNSX-T」。予想落札額は642~749万円だった。    RM Sotheby’s

オンラインになったとはいえ、手頃なスポーツカーから、超弩級のスーパースポーツ、さらにクラシック・フェラーリまで、幅広いカテゴリーの108台が用意された。

コレクターズカーの相場を決めるともいわれるモントレー・オークションだが、その中にさり気なく用意されていたのが、唯一の日本車となるアキュラNSX-Tである。

中期型でTトップのNSXとは

モントレーに姿を現したのは、1999年11月製で、2000年にアメリカでデリバリーされたアキュラNSX-Tだった。

初期型と同じリトラクタブル・ヘッドランプを備えるボディで、290hpを発揮する3.2リッター・ユニットを搭載する。愛好家の間で中期/II型と呼ばれるタイプである。

RMサザビーズ・モントレー・オークションに出品された「アキュラNSX-T」の内装。
RMサザビーズ・モントレー・オークションに出品された「アキュラNSX-T」の内装。    RM Sotheby’s

出品されたNSX-Tは、モナコ・ブルーのボディカラーにブラック・レザーのインテリアというシックなコンビネーションを備える1台。

6速マニュアル・ギアボックスのアメリカ仕様だ。このカラー・コンビネーションは、2000年に21台だけが作られたレアなもの。

2オーナーカーで、特筆すべき点としては走行が1万8488マイル(約2.96万km)というローマイレージであること。

オリジナルを良く保っており、誕生から20年が経過しているにもかかわらず、全体的にパリッとした雰囲気を漂わしていた。仔細に見ればノーズに飛び石のスクラッチが見られ、シートに僅かな痛みがあるが、気にならないレベルにある。

良いクルマは、高くなる

主催者が発表したこのNSXの予想落札額は、6~7万ドル(642~749万円)と安めだった。

最近のオークションでは年式相応の状態のNSX初期型なら、500万円ほどで落札されているので、素晴らしいコンディションと近ごろの景況を勘案すると順当な額といえた。

状態もよく、品のいい外装色ということもあり、邦貨1000万円超えの落札となった。
状態もよく、品のいい外装色ということもあり、邦貨1000万円超えの落札となった。    RM Sotheby’s

この安めの値付けが良かったのか、オークションが始まると注目を集めることになる。

最終的に26件という多くの入札が入り、予想落札額を大きく上回る10.23万ドル(1095万円)で決着がついた。

地味なカラーリングだけに、ウェブのオークション一覧ページでは一瞬見落としそうになる。しかし、仔細に見てゆくと実は掘り出し物といえる1台だったのである。

入札者もそこをしっかり見抜いていたからこそ、高額の落札になったわけだ。

F1で連戦連勝のホンダが作った初のスーパーカーであることに加え、現代の路上でも快適に楽しめる初代NSXは今が楽しみ頃といえる。そうした流れのなかで、このNSX-Tはコンディションの良さとシックなボディカラーが値を上げた大きな要因となる。

良いクルマは黙っていても高くなる、ということを証明した好例といえる。

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