【英国版もマイルドHVに】スズキ・イグニス1.2へ試乗 燃費と乗り心地を改善

公開 : 2020.09.26 10:20

スズキ製の小さなSUV、イグニスの英国版もマイルド・ハイブリッドを獲得。燃費だけでなく乗り心地も向上し、コンパクト・クロスオーバーとしての実力を高めています。英国編集部が、一般道で評価しました。

もくじ

シティカーでもある小さなSUV
初期モデルより乗り心地は改善
優れた燃費に実用性重視のインテリア
気候変化の大きい地域では有力な選択肢
スズキ・イグニス 1.2ブースタージェット・ハイブリッド 4WD SZ5(英国仕様)のスペック

シティカーでもある小さなSUV

text:Kris Culmer(クリス・カルマー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
スズキ・イグニスは、シティカーでもある小さなSUVだ。全長は3700mmしかなく、全幅は1690mmと細身。欧州では、コンパクトカーの中でも小柄な部類に入る。

タイヤが四隅で踏ん張ったスタンスで、悪路にも備える。スズキは、英国ではクラス唯一のSUVだと主張するが、フェイスリフトでその個性を強めたという。

スズキ・イグニス 1.2ブースタージェット・ハイブリッド 4WD SZ5(英国仕様)
スズキ・イグニス 1.2ブースタージェット・ハイブリッド 4WD SZ5(英国仕様)

フロントグリルとバンパーはデザインが新しくなり、ボディには新色を追加。試乗車は、英国の田園風景にもよく似合う、タフ・カーキという色だった。

デザイン以上にスズキを忙しくしたのは、機械的な改良。乗り心地を改めるため、テールゲートやルーフ、フロア、サスペンション・マウント回りに補強材を追加。ノイズを減らす目的で、新しい防音材も採用した。車重は895kgと軽いまま。

英国版ではエンジンも一新。デュアルジェットと呼ばれる、スズキ製の1.2L 4気筒ユニットはK12Dのコード番号を得ている。欧州でも、イグニスはマイルド・ハイブリッドのみが売られることとなった。

システムが採用する電圧は12V。リチウムイオン・バッテリーの容量が0.12kWhに増やされ、燃費効率を向上させている。

進化したエンジンと大きなバッテリー、パワフルになったスターター・ジェネレーター(ISG)により、最も効率に優れる仕様の場合、WLTP値の燃費は19.7km/L。CO2の排出量は114g/kmとなる。

5速MTからCVTに切り替えると、カタログ上の燃費は18.2km/Lへ落ちる。あるいは、前輪駆動から四輪駆動へ切り替えると、18.4km/Lへと落ちる。

初期モデルより乗り心地は改善

イグニスに搭載される四輪駆動は、パーマネント式。ビスカスカップリングを介して、必要に応じてリアタイヤへ伝えるトルク割合を変化させる。

普通に運転している限り、トルク割合の変化には気付かない。スズキによれば、コーナリング性能を向上させ、冬場での扱いやすさが高まるとしている。寒い地域に住む人にとっては、有用だろう。また四輪駆動でも、車重は1tを超えない。

スズキ・イグニス 1.2ブースタージェット・ハイブリッド 4WD SZ5(英国仕様)
スズキ・イグニス 1.2ブースタージェット・ハイブリッド 4WD SZ5(英国仕様)

マイナーチェンジを受けた2020年版イグニスを運転して、最初に気づくのは乗り心地の改善。2018年の初めにも、後部座席の乗り心地を良くするアップデートを受けていたが、さらに今回の変更で良くなっている。

低速域ではアスファルトの乱れを拾い、まだ乗り心地が素晴らしいとはいえない。しかし、初期のイグニスより間違いなく快適になっている。

高速道路での風切り音やロードノイズといった、洗練度も良くなった。ただし、毎日110km/hの速度で通勤するような場合は、違うクルマを選んだ方が良いかもしれない。

マイルド・ハイブリッド化により、最高出力は90psから83psへと落ちている。ただし、明確に気付くほどのパワーダウンでもない。そもそも、速いクルマではなかった。

0-100km/hの加速に要する時間は12.8秒で、従来どおり。高速道路の上り坂で、減速に悩むことはないだろう。ただしMTの方が、高速道路は走りやすいと思う。

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