【北米のファンクラブへ突撃】MR化したC8型シボレー・コルベットの反応は 前編

公開 : 2020.09.26 11:50

シボレー・コルベットのコアとなる購入層は、北米に住む50才代後半のドライバー。ミドシップへと大胆に進化を遂げたC8コルベットを、ファンはどのように受け止めているのでしょう。英国編集部はネバダ州へ向かいました。

もくじ

コルベットがミドシップ化された理由
ラスベガスに集合した8世代のコルベット
特にスタイリッシュなC1
C7に積める荷物は、C8にも積める

コルベットがミドシップ化された理由

text:Colin Goodwin(コリン・グッドウィン)
photo:James Lipman(ジェームス・リップマン)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
最新のC8コルベットが、ミドシップなことはご存知だろう。スモールブロックと呼ばれるV8エンジンをフロントノーズから取り出し、ドライバーの後ろへ搭載する。進化した概要は、わかりやすい。

シボレーのエンジニアは、フロントエンジン・リアドライブの可能性を追求してきた。だが、サーキット性能をさらに引き上げるにあたって、ミドエンジン・リアドライブは避けられない選択だったのだろう。

シボレー・コルベット・スティングレイ(C8/北米仕様)
シボレー・コルベット・スティングレイ(C8/北米仕様)

さらに重要な、別の理由もある。フロントエンジンのスポーツカーは、オールドファッションなのだ。

例えば、ジャガーEタイプ、アストン マーティンV8ヴァンテージ、フェラーリ・デイトナ。オジサン世代の心を揺さぶるスポーツカーたちは、どれもFRだった。

一方で若い世代のクルマ好きにとって、高性能なスポーツカーといえば、ミドシップというイメージがある。ポルシェ911を除いて。動的な性能だけでなく、クルマのフォルムにも関係している。

2019年のジュネーブ・モーターショーで発表された、ヴァンキッシュ・ビジョン・コンセプト。アストン マーティンによるミドシップ・スポーツの新提案だったが、同じような背景があるはず。

大胆な変化には、リスクもある。コルベットは、戦後のベビーブーム世代のドライバーが、コアな購買層になっている。スポーツカーはFR、というイメージを持つ世代だ。

ラスベガスに集合した8世代のコルベット

ミドシップ化の理由は、ベビーブーム世代も理解はできるはず。しかし、コアなコルベット・ファンを一晩で若返らせることは難しい。

熱烈なファンは、最新のC8コルベットをどう見ているのだろう。それを知る方法はただ1つ。直接聞いてみるしかない。

シボレー・コルベットとラスベガス・コルベット・アソシエーションのメンバーたち
シボレー・コルベットとラスベガス・コルベット・アソシエーションのメンバーたち

英国編集部は、アメリカ・ネバダ州ラスベガスまでやって来た。砂漠が目前に広がる、ブートレッグというイタリアン・レストランの駐車場が、今朝の集合場所。

ラスベガスは、シボレーがC8コルベット・スティングレーの国際発表を行った街。今日はこれから、東のミード湖までロードトリップを楽しむ。明日は、西のスプリング・マウンテン・サーキットで、スポーツ走行の予定もある。今からワクワクする。

見事な快晴となった、日曜日の朝。ラスベガス・コルベット・アソシエーションという、巨大なコルベット・ファンクラブのメンバーへ合流する。

先月、筆者はクラブの会長を務める、ベニータ・クレイズナーへ連絡をとった。最新のC8コルベットをオーナーズクラブに披露し、どう感じたのか印象を聞いてみたいと。

初代C1からC7まで、各世代のコルベットに来てもらうことも可能か尋ねてもみた。興味本位で。

ベニータは有言実行の女性だった。今朝、ブートレッグの駐車場には、7世代にわたる色とりどりのコルベットが並んだ。そして、シボレーの担当者が持ってきた、最新の黄色いC8が加わった。

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