【意外な落とし穴に注意】憧れのクルマに手が届きやすい「残価設定ローン」 残価、保証されない場合も

公開 : 2020.10.13 10:50  更新 : 2021.10.13 12:19

「残価」が保証されぬローンが存在

残価設定ローンの最終回に残る支払い額はそのときの車両の価値を逆算している、と前段で説明した。

しかし実はその額が保証されている残価設定ローンと、されていない残価設定ローンが存在しているのだ。

保証されているものであれば、最後はクルマを売却(返却)すればすべての残債は清算できるのだが、されていないものの場合、万が一数年間の内に何らかの理由でその車両の価値が大きく下がってしまったとき、その差額は自らが補填しなければならないのである。

つまり、この場合の残価はただ単に支払いを先送りしただけ、ということになってしまう。

もちろん残価が保証されているものでも、走行距離の制限や事故の有無、内外装のダメージなどで減点がされて差額を支払う可能性もゼロではないが、市場価値の下落は影響しないのでリスクは小さい。

では逆にその車両の市場価値が想定よりも大きく上がっていた場合はどうなるか。

残価を保証されているものでもそのまま購入したところに返却するだけでなく、買取店などで売却して清算することも可能となっている。

差額は次のクルマの資金とすることができるのだ。

そのため、検討しているモデルの残価設定ローンが残価保証タイプなのか否かを把握しておかないと、数年後に泣きを見ることにもなりかねないのである。

記事に関わった人々

  • 小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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