【インド横断2700km】58年前のヒンドスタン・アンバサダー 予想外に楽しいドライブ 前編

公開 : 2020.11.07 07:20  更新 : 2020.12.08 08:40

トランスミッションも電気系統も修理

過去に修理が重ねられてきた、電気系統も引き直した。重要なのは、クラクション。腐食したコードを切り、アースを取り直し、コネクターを交換。配線はすべてがシルバーで、回路は検討がつかなかった。

ブレーキパイプには、最近補修された跡がある。機能しているようだったから、あまり触れないことにした。ハンドブレーキのケーブルなどは外され、トランクに積んであった。修理を試みたが、無理だった。

ヒンドスタン・アンバサダーMkIの修理の様子
ヒンドスタン・アンバサダーMkIの修理の様子

続いてトランスミッション。リンケージを調整するが、摩耗したコラムシフトのタッチはどうにもできない。作業を進め、前進用ギアを優先して修理。リバースには、少々癖が残った。

エンジンオイルはひどい状態で、オイルフィルター・ハウジングの位置は悪い。ホテルの駐車場でのオイル交換は、舗装を激しく汚す恐れがある。ホテルのスタッフと揉めたくはない。

アンバサダーを、近くにあった整備工場へそっと走らせた。コンテッサが入り口に停めてある。

持ち込んだアンバサダーを、工場の6名ほどのスタッフが見てくれた。エンジンにトランスミッション、デフのフルード。われわれが必要とする知識も、色々教えてくれた。敷地の中には、古いインド製モデルが並んでいる。

タイヤは、165R15の状態の良いものに交換してもらう。凹んだホイールキャップは、ハンマーできれいに叩き出された。

この続きは後編にて。

おすすめ記事

 

クラシックの人気画像