【フェラーリを120回ローンで購入】29歳の会社員 しあわせストーリー 周囲の反応 生活の変化はあった?

公開 : 2020.12.31 07:05  更新 : 2022.03.25 18:50

現在29歳の会社員が、フェラーリ360モデナを120回ローンで買ったお話。生活はどのように変わり、周囲をどんな反応をしたのか。インタビューしました。

なぜ、フェラーリだったのか

text:Kumiko Kato(加藤久美子)
editor:Taro Ueno(上野太朗)

神奈川県に住む会社員、「つかぽん」さんは現在29歳。120回ローンで買ったフェラーリ360モデナが納車されて1年が経過した。

「赤いフェラーリF430をゲームの中で初めて見た時『なんてかっこいいクルマなんだ!』と思いました。デザイン、色(ロッソコルサにベージュ内装)、音に惚れました」

フェラーリを所有したい! という思いは20代半ばのころから芽生え始めたという。フェラーリとの出会いは、ゲームの中だったという。
フェラーリを所有したい! という思いは20代半ばのころから芽生え始めたという。フェラーリとの出会いは、ゲームの中だったという。    小塚大樹

「あこがれのフェラーリに乗せてもらったのは大学卒業間近でした。スクーデリア・スパイダー16Mのオーナーがツーリングに行くことを知り、当時乗っていたカローラ・レビン(AE111)で駆けつけました」

「初対面にも関わらずわたしを助手席に乗せてドライブしてくれて夢が1つ叶った気分でした。もちろん、まだ、自分でフェラーリを買う考えなどありませんでした」

フェラーリを所有したい! という思いは20代半ばのころから芽生え始める。

「ツーリングやランチ会等で、フェラーリのオーナーさん達と交流する機会が増えてきて、自分もこの人たちのように所有してみたい、と思うようになりました」

「F430の実質的な兄弟車であるF360が750万円で掲載されているのを見て、『この額ならローンも通るのでは?』と思ったり、当時所有していたレビンとボクスターの合計維持費が、フェラーリ1台とそれほど変わらないかも?と思ったり」

「でもまだ、『欲しいけど、やはり雲の上の存在』という印象がどこか残っていました」

ボクスターを失い、本気で探し始める

雲の上の存在だったフェラーリを絶対買う! と思ったのは、愛車であるボクスターを失った「人生最悪の日」だった。

「どん底気分の僕の横を、黄色のフェラーリ488スパイダーが、グオオおーんと走り去っていきました」

つかぽんさん。
つかぽんさん。    小塚大樹

「その時、絶対フェラーリを買ってやる! と思いました。それから、レビンを8万円で友人に譲り、1年間のクルマなし生活が始まります」

「25歳でフェラーリF355を買った友人が『いつか買おうという気持ちでは、買わないで死んでしまうかもしれない』と言っていたこともずっと頭の片隅にありました」

「ですが一番欲しいと思っていたF430のマニュアル車は1800万円。当時の年収の約3〜4倍で到底、手が出ませんでしたし、そもそも中古車の個体が出てこなかったのです」

「また360やF430のオーナーからも『今買うならモデナの方がいいよ』とアドバイスをいただき、フェラーリの大事な要素である『音』についても、実際に何台か聞き比べて360の音に惹かれるようになりました」

つかぽんさんはそれから、合計数台の360やF430を見に行くが、ローン審査で2回落ちてしまう。

「自分には買えないんだ……」としばらく、諦めモードに入ってしまった。

しかし、その数か月後。ついに理想の1台に巡り合う。

中古車検索サイトに掲載されていた理想の「ボディ赤/内装ベージュ/6MT」のモデナを発見。すぐに電話をして数日後、大阪の販売店に向かった。

記事に関わった人々

  • 加藤久美子

    Kumiko Kato

    「クルマで悲しい目にあった人の声を伝えたい」という思いから、盗難/詐欺/横領/交通事故など物騒なテーマの執筆が近年は急増中。自動車メディア以外ではFRIDAY他週刊誌にも多数寄稿。現在の愛車は27万km走行、1998年登録のアルファ・ロメオ916スパイダー。クルマ英才教育を施してきた息子がおなかにいる時からの愛車で思い出が多すぎて手放せないのが悩み。

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