【欧州で納車遅延の可能性】スエズ運河遮断、自動車輸送に影響 在庫で対応するメーカーも

公開 : 2021.03.26 08:05  更新 : 2021.03.26 14:10

コンテナ船の座礁でスエズ運河が遮断され、アジアから欧州への自動車輸送に影響。生産が遅れる可能性も。

現時点で日本車メーカーに影響なし?

text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

スエズ運河で座礁した貨物船の影響により、アジアから欧州への自動車輸送に遅れが生じている。一部車種では新車の納車が延期される可能性もある。

日本の船舶貸渡会社が保有し、台湾の海運会社が運営する全長400mのコンテナ船「エバーギブン」は、地中海と紅海を結ぶスエズ運河を通過中に座礁し、欧州とアジアを結ぶ海路が遮断されてしまった。

半導体不足で自動車の生産休止・減産が続いているが、スエズ閉塞でさらなる悪影響が出る可能性もある。
半導体不足で自動車の生産休止・減産が続いているが、スエズ閉塞でさらなる悪影響が出る可能性もある。

このため、多くのコンテナ船がエバーギブン号の離礁を待っている状態だ。その中には、少なくとも2隻の大型自動車輸送船が含まれているとされる。

英国におけるキアの広報担当者は、一部の新車の入荷に遅れが生じていることを「認識している」としながらも、「現在、当社の在庫には十分余裕がある」と述べた。また、「引き続き状況を監視し、当社の管理範囲内で適切な対応を行います」とも述べている。

また、今回の閉塞により、自動車、モーター、バッテリーの生産に使用される部品や材料の納入が遅れる可能性がある。長引いている半導体不足による生産の遅れをさらに悪化させる可能性もある。

今のところマツダとトヨタは影響を受けていないと思われ、スズキは欧州の需要を満たすのに十分な在庫があると考えているようだ。

 

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