BMW新型EV『i3』3月18日発表へ 3シリーズ初の電動モデル、航続距離800km超? 次世代デザイン採用

公開 : 2026.03.09 07:05

BMWは3月18日、新型のEVセダン『i3』を正式発表する予定です。『3シリーズ』のフル電動版で、航続距離約800km、最大400kWの急速充電に対応すると予想されています。内燃機関モデルも販売予定。

ノイエ・クラッセ初のセダン

BMWは3月18日、新型EV『i3』を発表する予定だ。主力モデルである『3シリーズ』のフル電動バージョンで、ノイエ・クラッセ(Neue Klasse)ラインナップの第2弾となる。

I3という名称は、2010年代の電動ハッチバックから引き継いだ。発売されたばかりのSUV『iX3』と多くの共通点を持ち、新世代のシャープなデザインを採用している。

BMW i3の予告画像
BMW i3の予告画像    BMW

これまでに公開されたコンセプトモデルの外観は、現行のG20世代3シリーズから劇的に変化し、歴代モデルへのオマージュとミニマルで未来的な理念を融合させていた。

今回、新たに公開された画像では、BMWのトレードマークであるキドニーグリルのモチーフを採用することが確認できる。また、ノイエ・クラッセEVの特徴となる斜めのライトシグネチャーも備えている。

iX3では小型の縦型キドニーグリルが用いられているのに対し、i3ではよりワイドなデザインとなっている。このデザインは今後すべてのセダンモデルに共通採用される見込みだ。

航続距離はiX3を上回るか

BMWは2027年末までに全モデルの刷新を計画している。40車種の新型EVと大幅改良の内燃機関モデルを投入し、そのすべてにノイエ・クラッセデザインを適用する。

現在、BMWのベストセラーは『X3』だが、セダンの3シリーズも依然としてブランドの基幹モデルであり、今回初めてEV版が導入される。

iX3(左)とi3のプロトタイプ(右)
iX3(左)とi3のプロトタイプ(右)    BMW

新型i3は、間もなく登場予定のメルセデス・ベンツCクラスEVや、2028年発売予定のアウディA4 EVなどと競合することになる。一方、テスラBYD傘下のデンツァ、シャオペンといった比較的新しいブランドにも対抗しなければならない。

i3には、高性能の『M3』など多様なバリエーションが用意される。先手を切るのはiX3と同様『i3 50 xドライブ』となる見込みで、108kWhのニッケル・マンガン・コバルト(NMC)バッテリーとデュアルモーターにより合計出力470ps、最大トルク66.2kg-mを発生するとみられる。

iX3はこの構成で最大805kmの航続距離を実現している。空力特性に優れたセダン形状を持つi3は、さらに優れた数値を達成する可能性が高い。800Vの高電圧システムにより、最大400kWの充電速度を実現する。

先進的な車両制御システム導入

i3に加え、現行型に大幅改良を施したガソリンエンジン搭載の3シリーズも登場する。引き続きCLARプラットフォームを使用するが、ノイエ・クラッセのデザインと最新の車載技術が導入される。

室内では、iX3と同様の「パノラミックiドライブ」システムを採用する。これはタッチスクリーンと、フロントガラスに投影されるヘッドアップディスプレイを組み合わせたものだ。

冬季テストに挑むi3のプロトタイプ
冬季テストに挑むi3のプロトタイプ    BMW

BMWが特に重視しているのが走行性能だ。EVモデル、内燃機関モデルともに同等の乗り心地とハンドリングを実現するよう開発に取り組んでいる。その鍵となるのは、新しい車両制御システム「ハート・オブ・ジョイ」で、高速かつダイレクトなレスポンスを実現するという。

ハート・オブ・ジョイは摩擦ブレーキとエネルギー回生システムを本質的に統合し、自動調整することで高い制動力を発揮する。BMWによると、エネルギー回生システムだけで減速の98%を実行できるという。

BMWグループのデザイン責任者エイドリアン・ファン・ホーイドンク氏は、セダンに続いて、ステーションワゴンの『ツーリング』も導入予定であると認めている。

その後、歴代初の電動版M3が2028年に登場予定だ。専用設計のパワートレインとバッテリーを採用し、高度なトルクベクタリングを駆使した先進的かつ極めてパワフルなモデルとなる見込みだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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