【ワーケーション空間】「日産NV350キャラバンESモビリティ・コンセプト」が気になる

公開 : 2021.04.03 05:45  更新 : 2021.10.19 19:44

日産とオグショーによりつくられた「NV350キャラバンESモビリティ・コンセプト」の魅力を解説します。

NV350キャラバン多彩なアレンジ

text:Kouichi Kobuna(小鮒康一)
photo:Hiroyuki kondo(近藤浩之)
editor:Taro Ueno(上野太朗)

日産のラインナップの中では1973年から続く長い歴史を持つキャラバン。現行モデルは正式名称をNV350キャラバンと改めてはいるが、いうまでもなくキャラバンの歴史を引き継ぐ車両である。

過去には乗用モデルも存在していたが、現行型では商用バンを基本としたラインナップとなっているものの(人員輸送車としての3ナンバー登録は存在するが)、仕事だけでなくレジャーの相棒として活用するユーザーが多い点もご存知のとおりだろう。

日産NV350キャラバンESモビリティ・コンセプト
日産NV350キャラバンESモビリティ・コンセプト    近藤浩之

そんなNV350キャラバンを素材としてワーケーションのベースとして作り上げられたのが「NV350キャラバンESモビリティ・コンセプト」である。

このコンセプトモデルは、トランスポーターのプロショップでもある「OGUshow(オグショー)」とのコラボレーションで誕生した車両であり、快適な移動とレジャーだけでなく、仕事もこなすスペースとしてマルチに使える仕上がりとなっているのだ。

ベースとなったのはNV350キャラバンの上級グレードであるプレミアムGX。

すでに乗用車的な外観を持ちあわせているグレードだけに、外観の変更はアルミホイール&タイヤ、そしてフジツボ製のマフラーが装着されている程度となっているが、ボディ右側には海を、ボディ左側には山をイメージしたワーケーションのシルエットが描かれている点がコンセプトカーらしいところとなっている。

ベッドキットはワーケーション対応

室内に目を向けると、ベース車との1番の違いであるリアのベッドキットが目に入る。

これは2列目シート以降に設置するもので、左側は跳ね上げタイプ、右側は3分割となっているベッドマットが特徴。

日産NV350キャラバンESモビリティ・コンセプト
日産NV350キャラバンESモビリティ・コンセプト    近藤浩之

これはベッドの一部を外し、移動式テーブルを備えることでリアのスペースでもパソコン作業などができるように配慮されたもの。そのため、ベッドの高さも通常のものよりも6センチほど低くなっており、ベッドに腰かけたときに作業しやすい高さにあらためられているのだ。

そしてフロアには硬質ロンリューム素材のフロアパネルを敷き詰め、水や泥が付着してもサッと拭き掃除ができるようになっている点も嬉しい配慮といえるだろう。

また、リア3面のウインドウには、スイッチ操作1つで透過モードと遮光モードを切り替えることができる電子シェードを装着。

技術的には新型ハリアーのサンルーフに採用されたものと同様のものとなるが、ハリアーのものは電子シェードがガラス層の中にサンドウィッチされているのに対し、こちらのものは後付けも可能な貼り付けタイプとなっている点が大きな違い。

そのため、どんな車種でも電子シェード化をすることが可能となっているのである。

また運転席のサンバイザーにも電子シェード付きのものを採用しており、こちらは透過モードと遮光モードのほか、ミラーモードすることも可能となっている。

記事に関わった人々

  • 小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。
  • 近藤浩之

    Hiroyuki Kondo

    某自動車雑誌を経てフリーに。2013年に(株)スカイピクチャー設立(とはいっても1人で活動)。仕事は写真/動画の撮影編集、たまに作文。対象はクルマを始め、建築/フード/人物など幅広いが、要は何でも屋の便利屋。苦手なことは、自分のプロフィールを自分で書くこと(要はこの文章)

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