グリップ方向へ持ち込もうとするGRヤリス

興味深いことに、少し傾斜したこの環境ではグリップが極めて低く、クルマの荷重移動や慣性を利用して不安定な状態には持ち込めない。エンジンのパワーで、きっかけを与える必要がある。

ドライブトレインの性能が、存分に発揮されるということでもある。GRヤリスは、パワースライドではなく、積極的にグリップ方向へ持ち込もうとしているようだった。

スキッドパンでの走行は楽しい。読者も機会があれば、自身の腕試しとクルマの性能確認を兼ねて、一度試してみて欲しい。

テストデータ

テスト車について

モデル名：トヨタGRヤリス・サーキット・パッケージ（英国仕様）
新車価格：2万9995ポンド（419万円）
テスト車の価格：3万4080ポンド（477万円）

テストの記録

燃費：11.4km/L
故障：なし
出費：定期点検165ポンド（2万5000円）／フロントタイヤ200ポンド（3万円）

画像　赤と白と黒　トヨタGRヤリスを写真でじっくり　全80枚