【ダントツの注目度】デロリアンDMC -12 英国版中古車ガイド 部品供給は安定

公開 : 2021.08.20 08:25

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アリステア・ヴァンストーン:英国デロリアンクラブ代表

「少年時代に見てからというもの、ずっとデロリアンが欲しいと思ってきました。そして2002年に1台目を購入したんです。クルマがあったのは、ベルファスト。正しい土地に思えました」

デロリアンDMC -12(1981〜1982年/欧州仕様)
デロリアンDMC -12(1981〜1982年/欧州仕様)

「2006年に2台目、2013年に3台目も購入しています。どちらも中東に輸出された50台の1つ。レストアが必要な状態でした。友人と一緒に、レストア前提の4台目も手に入れています」

「スタイリングも、背景にあるストーリーも好きです。一部の人からは過小評価されていますが、訪問先では沢山の人を笑顔にできます。購入するなら、今が絶好のタイミング。部品も入手しやすいですよ」

購入時に気をつけたいポイント

エンジン

不安定なアイドリングや吹け上がりが悪い場合、Kジェトロニックの燃料インジェクションが原因かも。エンジンは気温に関係なくすぐに始動し、アイドリングも安定しているのが正常だ。

クランクシャフトのリアシールからオイル漏れすることが多い。交換するには、トランスミッションを降ろす必要がある。

デロリアンDMC -12(1981〜1982年/欧州仕様)
デロリアンDMC -12(1981〜1982年/欧州仕様)

燃料ラインは、メッシュの強化品へ交換されている状態が望ましい。プラスティック製のクーラント・ヘッダータンクも新品に交換したい。ウオーターポンプからクーラントが漏れていないかも確かめたい。ラジエターは高効率のものに交換すると安心。

シャシーとボディ

グラスファイバー製のタブシャシーに亀裂が入っていないか、スチール製のシャシーは、エポキシ剤のコーティングが剥がれていないかを確認する。燃料タンクは、後ろ側が錆びやすい。

ドアが適切に閉まらない場合、ルーフ側が摩耗して腐食することがある。強くドアを開けすぎると、ガスストラットの取り付け部分が破損する。ステンレス製ボディの凹みは、専門業者に依頼すると良い。

トランスミッション

ドライブシャフト・シールからフルード漏れがないか、プラスティック製の配管がメッシュ状の対策品に交換されているかどうか、確認する。2速に入るかも確認ポイント。

電装系

各コネクターが錆びていないか調べる。助手席の後ろにある、ヒューズボックス内も同様。ミラーやドア、集中ドアロックが正常に動くかも確かめたい。

サスペンションとブレーキ

フロントのボールジョイントと、コントロール・アームの状態を確かめる。ハンドブレーキや、ステアリングの動作も忘れずに。

北米仕様のデロリアンは、車高がかなり高い。欧州製のスプリングとショックに交換すれば、適度に落とせる。

インテリア

ダッシュボードが熱でひび割れていないか観察する。修正は可能。エアコンガスを現代的なものにするには、システム全体のアップデートが必要だろう。

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