【パスタにカメラ、電車まで?】自動車デザイナーが手掛けた意外な作品 20選 名作・珍作も

公開 : 2021.08.10 18:25

マルチェロ・ガンディーニ – ヘリスポーツCH7エンジェル

マルチェロ・ガンディーニの名前は、世界の名車と結びついている。ランボルギーニのミウラ、カウンタックディアブロランチア・ストラトス、フィアットX1/9、シトロエンBXなど、数え上げればきりがない。

イタリアの航空機メーカー、ヘリスポーツは、ガンディーニにCH7ヘリコプターのコックピットとキャビンの制作を依頼した。完成したヘリは「CH7エンジェル」として販売されたが、これはガンディーニが手がけたディアブロ(スペイン語で「悪魔」の意)を意識したものと言われている。

ヘリスポーツCH7
ヘリスポーツCH7

マルチェロ・ガンディーニ – ルノーAEマグナム

お好きなトラックはあるだろうか?ある程度の年齢層の読者であれば、ジウジアーロのスカニアGPRT(2シリーズ)とガンディーニのルノー・マグナムの争いになるのではないだろうか。

このトラックは1990年に「AEマグナム」として発売され、1997年にAEの部分が削除された。ルノー初のディスクブレーキを搭載し、巧妙な構造によってフラットフロアキャブを実現。発売時のヘッドルームは1.87mに達していた。マグナムは1991年にヨーロピアン・トラック・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。

ルノーAEマグナム
ルノーAEマグナム

トム・カレン – ラレー・チョッパー

オーストリア生まれのデザイナー、トム・カレンは、95歳になっても衰えを見せない。ボンド・バグやリライアント・シミターGTEなどで有名(悪名高い?)なカレンは、ケンブリッジの自宅で子供向け玩具のデザインと製作を続けている。

1970年代の子供用自転車といえば、オートマ車のようなシフトノブを中央に備えたラレー「チョッパー」が有名だ。カレンは英国のガーディアン紙のインタビューで、チョッパーの大きな後輪について次のように語っている。

ラレー・チョッパー。シフトノブが付いている点に注目。
ラレー・チョッパー。シフトノブが付いている点に注目。

「F1カーのように、後ろからパワーが伝わってくることを象徴しているのさ」

トム・カレン – マーブル・ラン(玩具)

オーグル・デザイン社のマネージング・ディレクター兼チーフ・デザイナーであるトム・カレンは、アストン マーティンDBSをベースにしたサザビー・スペシャルも手掛けた。1972年のモントリオール万博では、1人用の後部座席や22個のテールライトなど、ユニークな特徴を持つショーカーを発表している。

また、キディクラフト社の玩具「マーブル・ラン」のデザインも担当した。コースを自由に組み立ててビー玉を転がす知育玩具だ。インタビューで、彼はこう語っている。

トム・カレン
トム・カレン

「わたしは、どのクルマよりもマーブル・ランを手掛けたことを誇りに思っています。あれは素晴らしい製品です」

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