『スピード』のシャシーに680psのプラグインハイブリッド ベントレー・コンチネンタルGTC S 魅力損なわず絶妙にスポーティ
公開 : 2026.05.26 18:05
標準のパワートレインに、スピードのシャシーを組んだ、コンチネンタルGTCの「S」。ベントレーらしく主張は抑えつつ、魅力は一切損なわず、スポーティさを絶妙に向上。UK編集部が試乗です。
もくじ
ーGTのパワートレインに、GT スピードのシャシー
ー過度な主張はベントレーらしくない
ーコンバーチブルなら音響体験は格別
ー魅力を一切損なわず、スポーティさを絶妙に
ーベントレー コンチネンタルGTC S(英国仕様)のスペック
GTのパワートレインに、GT スピードのシャシー
自動車業界の最近の流行りといえるのが、既存モデルを「S」化すること。アストン マーティンは、DB12 Sなどラインナップのほぼすべてに、Sを追加した。メルセデスAMGも多くのSを擁するが、このトレンドを先行したのはポルシェかもしれない。
その一般的な手法は、ソフトウエアやブースト圧の変更でパワーアップを図ること。実際、多くの人はそれが好きらしい。ベントレーも、この流れを無視できなかったのか、クーペのコンチネンタルGT SとコンバーチブルのGTC Sが発売された。

コンチネンタルGT Sは、通常のGTのパワートレインと、GT スピードのシャシーを融合させた仕様といえる。アクティブスタビライザーと後輪操舵システム、エアサスペンションが標準で、設定はGT スピードに準じる。GTCも同様だ。
エンジンは4.0L V8ツインターボで、単体での出力は519ps。8速デュアルクラッチATと一体の、190psを発揮する駆動用モーターと組み合わされ、システム総合680psを発揮する。通常のGTとの価格差は、約1万ポンド(約210万円)に設定された。
過度な主張はベントレーらしくない
見た目の違いとなるのは、専用の22インチ・ホイールやヘッドライト、ダークカラーのトリムなど。控えめな差別化といえるが、過度な主張はベントレーらしくない。
キャビンは、ピアノブラックのウッドパネルとスウェード調クロスのシートが標準。異なるウッドやレザー、カーボン、アルミなど、多様な選択肢も用意されている。内装の質感は期待通りに上質で、タッチの良い物理スイッチが、高級感を高めている。

シフトレバーやセレクターなど、すべての部品がプレミアム。シートは座面が高めながら、座り心地は素晴らしい。ステアリングコラムに、ドライバー監視用のカメラが実装されているが、動作は安定。荷室容量を、駆動用バッテリーが削っているのが惜しい。
コンバーチブルなら音響体験は格別
V8ツインターボ・プラグインハイブリッドは、驚くほどの完成度。最長80kmほどを電気だけで走れるだけでなく、スポーツ・モードを選べば、ドラマチックなサウンドを放つV8エンジンを主役にトルクフルな猛進へ興じれる。
オプションのアクラポビッチ社製エキゾーストを組んだ、コンバーチブルのGTC Sなら音響体験は格別。ルーフがないことによる、ボディ剛性の低下は僅かに感取されるものの、許容範囲。ウィンドディフレクターを立てれば、乱気流に悩まされることもない。

ブレーキペダルの感触も素晴らしい。摩擦と回生が巧みに融合し、踏み応えはソリッド&スムーズ。EVモード時のアクティブ回生ブレーキは、動作が少し予想しにくく思えたが、通常の効きへ戻すことはできる。
シャシーの洗練度も高く、低速域からモードを問わず上質。常にスポーツ・モードで走っても、不快に感じることはないだろう。
























































































































