【迷彩デカールのキャンパー】ハイエースの車中泊をワイルドに ホビクル・オーバーランダー

公開 : 2021.08.17 06:25  更新 : 2021.10.11 11:30

ミリタリー調のハイエース・キャンピングカーを撮影。迷彩色をイメージしたシートは、肘掛けが漆黒のアイアンパイプ。一目惚れ注意です。

ミリタリー風に、ハイエースが変身

text&photo:Hidenori Takakuwa(高桑秀典)

マットブラックのバンパーに、大きなフォグランプと厳ついスキッドバー。

迷彩デカールがよく似合う「ホビクル・オーバーランダー」は、バンコンなどを製作・販売しているレクビィ社が送り出す、ミリタリー調キャンピングカーだ。

レクビィ(愛知県)の「ホビクル・オーバーランダー」。ボディサイズは、全長5380×全幅1880×全高2285mm。
レクビィ(愛知県)の「ホビクル・オーバーランダー」。ボディサイズは、全長5380×全幅1880×全高2285mm。    AUTOCAR JAPAN編集部

そのコンセプトは「自由を転がせ!」で、ユーザー自身の手で動く基地を作って、外で遊びたいというアクティブ派向けの1台である。

力強いオーバーフェンダー/泥除けで武装しているが、アウトドアユースと普段使いの両立が可能。趣味=ホビー、乗り物=ビークルを融合させた車名「ホビクル」のコンセプトは、ひと目見ればはっきり理解できる。

今回撮影したのは、ハイエース・スーパーロング特装車をベースとしたホビクル・オーバーランダー。車外に持ち出して使えるキッチン・キャビネット(ギャレー)を持つ8ナンバー登録モデルだ。

そのボディサイズは、全長5380×全幅1880×全高2285mm。乗車定員は5名、就寝定員は3名で、ガソリン/ディーゼル、2WD/4WDをチョイスすることができる。

室内もワイルド そして広い

スライドドアを開くと、そこここに漆黒のスチールパイプが組みこまれた車室が広がる。前後に長い空間の奥行きには、多くの人が圧倒されるだろう。

ミリタリーカラーでコーディネートされた3人掛けの2列目シートは、前向き/後ろ向き/フラットに作動ができる国産のREVOシートだ。もちろん、リクライニング&スライド機構も備える。

漆黒のアイアンパイプで演出したREVOシート(前向き/後ろ向き/フラットで使える)。テーブルは脱着式だ。
漆黒のアイアンパイプで演出したREVOシート(前向き/後ろ向き/フラットで使える)。テーブルは脱着式だ。    高桑秀典

フロアには、汚れを気にせず車内に入り込める重歩行用の樹脂素材が敷き詰められていてワイルド。

車体後部は、幾通りものベッド展開を可能とするリア・マルチベッド・システムになっている。高さの異なる3段レール、さらに2種類の幅のマットを組み合わせることで、車中泊にも、トランポとしての役割にも対応。

すべてのマットは、耐候性・耐久性・撥水性にこだわった同社オリジナルの難燃帆布で縫製されている点もポイントだ。

収納は? 4ナンバー仕様も登場

リアセクションの足元には、ボックス状の収納を用意。その一部を使ってサブバッテリーが設置されていた。

面白いのは頭上空間。天井の吊り棚は、長尺物の収納に便利。

広い車内は、リアセクションがアレンジしやすいベッドシステムで構成されている。吊り棚、車体右側の天井のオーバーヘッド・シェルフ、足元のキャビネットなど収納スペースは豊富だ。
広い車内は、リアセクションがアレンジしやすいベッドシステムで構成されている。吊り棚、車体右側の天井のオーバーヘッド・シェルフ、足元のキャビネットなど収納スペースは豊富だ。    高桑秀典

車体右側の天井にはキャビネットが連なるオーバーヘッド・シェルフ、車体左側にはフックとレールを配置したから、趣味のツールやキャンプ用品をたくさん積んで、週末を楽しめるはずだ。

ホビクル・オーバーランダー・キャンパー特装車は、2WD・ガソリンの506万円~という価格設定。撮影したのは4WD/ディーゼル仕様で、車両価格が530万3100円(OP込み:701万1180円)となっていた。

なおレクビィ社では、ダウンサイジングの要望に応え、ミリタリー・コンセプトはそのままに、4ナンバー・モデルとした「ホビクル・オーバーランダーIV」もラインナップに追加。

4ナンバー仕様の方は、全長4695×全幅1695×全高1980mmという扱いやすい大きさと車両価格409万2000円(ロングバン/標準ボディ/標準ルーフ/2WD/ガソリン)~という低価格を実現。乗車定員は6名、就寝定員は大人2名だが、ベッドマットを追加することで最大4名まで寝ることができるという。

シンプル&ワイルドな見た目で、ユーザーの好みにDIYできるホビクル・オーバーランダー・シリーズは、シチュエーションを問うことなく活躍してくれる頼れる相棒になってくれるだろう。

記事に関わった人々

  • 高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」

関連テーマ

おすすめ記事