新型キアEV6 GT スポーティな電動クロスオーバー、欧州発表 最高出力585ps

公開 : 2022.04.08 06:05

キアEV6の高性能モデル「EV6 GT」の詳細が明らかに。航続距離423kmの電動グランドツアラーです。

キア最強の電動モデル

新型キアEV6 GTの詳細が発表された。同ブランドで最もパワフルなモデルだが、高い汎用性を備えたグランドツアラーになると謳われている。

キアが販売するクロスオーバー車EV6の高性能モデルで、最高出力585ps、最大トルク75.5kg-mのツインモーターを搭載し、0-100km/h加速3.5秒、最高速度260km/hを達成している。

キアEV6 GTのプロトタイプ
キアEV6 GTのプロトタイプ    キア

ヒョンデ・グループの研究開発責任者を退任し、現在は顧問を務めるアルバート・ビアマンは、EV6 GTは「真のGT(グランドツアラー)になる」と述べた。

「スティンガーから始まったGTは、常にモデルラインの最上位に位置します。サーキットのためのクルマとは、わけが違います。長距離のツーリング用に設計されており、高いスピードを持ち、運転を楽しめるのです」

ビアマンによると、EV6の当初の製品計画にはGT仕様は含まれておらず、E-GMPプラットフォームの可能性に気づいてから、社内のエンジニアによって開発が行われてきたという。

高速性能と快適性のバランスを重視

EV6 GTは、標準のEV6と同じ電気モーターを使用している。フロントモーターの出力は217psと変わらないが、リアモーターは2基のインバーターにより367psにパワーアップしている。また、ヒョンデのリミテッドスリップデフ「e-LSD」の最新バージョンを搭載し、四輪の出力をバランスよく配分している。

バッテリーは標準の77.6kWhを継承し、電力消費効率は4.3km/kWhで423kmの航続距離を実現する。超急速充電に対応し、18分で10~80%の充電が可能だ。

キアEV6 GTのプロトタイプ
キアEV6 GTのプロトタイプ    キア

ビアマンは、ヒョンデ・グループのEV用プラットフォームであるE-GMPについて、「高性能車にとって素晴らしいベースとなります。このレベルのパワーを扱うのに、根本的な変更は必要なかったのです」と語った。

キアは、フロントアクスルにコントロールアームを追加してシステムの自由度を高め、さらにステアリングとアダプティブダンパーに特別なチューニングを施した。高速走行時のパフォーマンスと快適性のバランスに重点を置いたという。

また、ステアリングホイールのボタンで起動するドライブモード「GT」を備え、モーター、ブレーキ、ステアリング、サスペンション、e-LSD、エレクトロニクス・スタビリティ・コントロールを自動で最適化する。

見た目は標準モデルとほぼ変わらず

こうした出力向上とパフォーマンス設定は、近日発売予定のヒョンデ・アイオニック5 Nにも導入される見込みだが、E-GMPの高い柔軟性を活かし、両車の特性は全く異なるものになるとビアマンは主張する。アイオニック5 Nは、よりハードコアなモデルになるようだ。

パワートレインや車両セッティングが大きく見直された一方で、デザイン変更は部分的なものにとどまる。エクステリアでは、クラムシェル型ボンネット、前後バンパー、リアスポイラー、専用ブレーキキャリパー、専用21インチアルミホイールなどが装備されている。

キアEV6 GTのプロトタイプ
キアEV6 GTのプロトタイプ    キア

インテリアでは、スエード調のバケットシートやステッチなど、GT専用デザインが採用されている。

EV6 GTは今年末に欧州で発売される予定。価格は未定だが、既存の最上位モデルであるEV6 GTラインの5万3595ポンド(約868万円)より高くなると考えられる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。愛知県在住。幼い頃から自動車/戦車/飛行機/宇宙船など乗り物全般が大好物。いつかすべての乗り物を手に入れることを夢見ている。最近はバイクの魅力に気づき、原付と中型を衝動買いしてしまった。大学卒業後、不動産営業と記事制作ディレクターを経て2020年に独立し、フリーランスとして活動開始。現在に至る。

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