VWゴルフに対抗、スタイリッシュなハッチバック キア新型『K4』発表 世界展開へ

公開 : 2025.04.21 18:45

キアは新型『K4』をニューヨーク・モーターショーで発表しました。北米、アジア、中東で発売予定で、将来的に欧州へ導入される可能性もあります。ガソリンエンジン搭載のハッチバックとして、新たな主力モデルとなります。

新たな主力モデル ガソリンエンジン搭載

キアは、グローバル市場をターゲットにした新型のハッチバック『K4』をニューヨーク・モーターショーで発表した。

新型K4は、北米、アジア、中東で展開される。リフトバックと5ドア・ハッチバックの2つのボディタイプがあり、ハッチバックの方は全長が279mm短い。

ニューヨーク・モーターショーで発表された新型キアK4
ニューヨーク・モーターショーで発表された新型キアK4    AUTOCAR

パワートレインは、最高出力150psの自然吸気の2.0Lまたは193psのターボチャージャー付き1.6Lガソリンエンジンだ。『GTライン』および『GTライン・ターボ』のバリエーションが用意されており、スポーツチューンサスペンションを採用することでハンドリングを向上させているという。

K4は2025年末に米国で発売された後、近い将来欧州にも導入される見込みだ。ハッチバックはフォルクスワーゲン・ゴルフなどのライバルとなるだろう。

ドイツのラッセルスハイムにあるキアの開発センター近くでは、テスト走行中のK4のプロトタイプが目撃されている。同社の広報担当者はAUTOCARに対し、現時点では欧州への導入計画はないと述べているが、欧州市場での商業的な成功は十分に見込める。

同クラスのキア・シードは2018年に欧州で発売され、多くのライバル車よりも年数が経過しているにもかかわらず、好調な販売を維持している。市場全体でSUVシフトが進む中、ハッチバックのシードの競争力は依然として高い。

通常の製品サイクルを8年と仮定すると、シードは2026年ごろにモデルチェンジする可能性が高い。しかし、キアは次期モデルに関する計画をまだ発表しておらず、他のモデルで穴埋めする可能性も考えられる。

新型EV4は、実質的にシードのEV版とも言えるポジションにあり、同様のプロポーション(全長4.4m、全幅1.8m)と5ドアボディを備えている。

しかし、欧州におけるEV販売の伸びが多くのメーカーの予想を下回っているため、キアにとってもシードと同サイズのエンジン車が必要となるかもしれない。それがメキシコ製造のK4の輸入につながる可能性はある。

キアは、「EVの需要の変動に対応するため」に、世界中でハイブリッド車のラインナップを拡充する計画を表明している。K4にはまだハイブリッド・パワートレインは搭載されていないが、2028年までにハイブリッド・パワートレインが搭載される9車種のうちの1車種になる可能性がある。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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