2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高の大型SUV 10選 実用的な7人乗りからオフロード車まで

公開 : 2025.04.12 18:45

車内の広さ、実用性、走行性能などさまざまな観点からAUTOCAR英国編集部イチオシの「大型SUV」を10台紹介します。屈強なランドローバーからおしゃれなプジョー、V6ディーゼルのVWまで幅広く取り上げます。

幅広い魅力を備えた大型SUV

車内空間の広さ、実用性、走行性能、デザインなどさまざまな観点から、AUTOCAR英国編集部が選ぶ大型SUVのベスト10を紹介する。

大型SUVは主に、広々とした車内空間、実用性、多用途性が重視されているが、同時に高級感を漂わせ、SUVの幅広い選択肢の中でも際立つ魅力を放っている。

ランドローバーからプジョー、フォルクスワーゲンまでさまざまなモデルを取り上げる。
ランドローバーからプジョーフォルクスワーゲンまでさまざまなモデルを取り上げる。

電動化と並んで、自動車業界に大きな衝撃をもたらしているSUV。一般の人々がファミリーカーとしてステーションワゴンやセダンを求める時代は過ぎ去った。

高級車としても、今や大型SUVが最高峰の座に君臨している。その理由は、しなやかな乗り心地と上質なキャビン、そして多くの場合7人乗りが用意されていることを見れば明らかだ。

スポーツセダンに匹敵するダイナミックな走りを追求したものもあれば、オフロード車のような、どこへでも行けるという冒険心あふれる姿勢を前面に押し出したものもある。とはいえ、実際に本格的なオフロードを走る場面はほとんどないが。

AUTOCAR英国編集部の一番のお勧めは、ランドローバー・レンジローバー・スポーツだ。ラグジュアリー感、広々とした上質なキャビン、幅広い機能性により、現在販売されている大型SUVの中で最高の1台であると考える。

今回は、広い車内空間と実用性はもちろんのこと、さらに高い付加価値を持つ大型SUVのベストモデルを取り上げる。

1. ランドローバー・レンジローバー・スポーツ

デザイン:8点 インテリア:9点 パフォーマンス:9点 乗り心地とハンドリング:9点 コスト:8点
長所:非常に洗練された、質感高いキャビン オンロードでもオフロードでも高い能力 幅広いエンジンラインナップ
短所:ライバル車よりも高価 7人乗りオプションなし 外観は万人受けするものではない
最大の特徴:ラグジュアリー

本格的なオフロード性能と、本格的なドライバーズカーとしてのダイナミズムと安定性をうまく両立させたレンジローバー・スポーツは、万能で使いやすく、そして何よりも兄貴分のレンジローバーよりも価格が手頃な大型SUVとして、今回のベストモデルに選ばれた。

1. ランドローバー・レンジローバー・スポーツ
1. ランドローバー・レンジローバー・スポーツ

レンジローバーと同じプラットフォームを採用しているとはいえ、レンジローバー・スポーツは独自の個性を備えており、パワートレインもディーゼル、PHEV、V8エンジンから選択できる。

ステアリングは正確無比で、車両重量2315kgという事実を覆い隠すような走りを実現し、巧みに設計されたダンパーにより、しなやかで快適な乗り心地に仕上げている。

その魅力をさらに広げているのは、素材の質感にこだわった非常に多用途なキャビンである。

また、近年のJLR(ジャガー・ランドローバー)は物理スイッチの廃止に躍起になっているようだが、標準装備の『Pivi Pro』インフォテインメント・システムは合理的なメニュー構成と素早い応答性を持ち、クラス最高レベルのシステムである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    サム・フィリップス

    Sam Phillips

    役職:常勤ライター
    AUTOCARに加わる以前は、クルマからボート、さらにはトラックまで、EVのあらゆる側面をカバーする姉妹誌で働いていた。現在はAUTOCARのライターとして、トップ10ランキングや定番コンテンツの更新、試乗記や中古車レビューの執筆を担当している。最新の電動モビリティ、クラシックカー、モータースポーツなど、守備範囲は広い。これまで運転した中で最高のクルマは、1990年式のローバー・ミニ・クーパーRSP。何よりも音が最高。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

コメント

おすすめ記事

 
×