ドイツ御三家と競合? 新型トヨタ・クラウン・クロスオーバーのライバルは? 比較

公開 : 2022.07.28 05:45

国産モデルにはライバル不在?

ここまでクラウンクロスオーバーのライバル車として欧州のモデルを紹介してきたが、国産車のライバルとなると、明らかな比較対象となるモデルは存在しないというのが正直なところだろう。

国産車のクロスオーバーSUVの多くは、SUVらしい分かりやすいハッチバックスタイルを採用しているモデルが多く、クーペタイプのクロスオーバーSUVは存在しない。

トヨタ・ハリアー・ユーザーの関心が高いという。
トヨタハリアー・ユーザーの関心が高いという。

そもそもクラウン・クロスオーバーもクーペタイプのクロスオーバーSUVスタイルではあるものの、実際のところは独立したトランクを持つ3ボックスタイプの4ドアセダンとなっており、セダンボディを持つSUVスタイルの車両は2007年モデルまで北米で販売されていたスバルレガシィ・アウトバック・セダンくらいのものなのだ。

そのため国産車の中には実質的にライバルが存在しないことになるのだが、とあるトヨタ販売店によると、ハリアーを検討しているユーザーや、現在ハリアーを所有しているユーザーがクラウン・クロスオーバーに熱視線を送っているケースが多いとのこと。

これはハリアーよりも上のクラスのSUVが欲しいが、ランドクルーザー・プラドやランドクルーザーは本格的過ぎるし、輸入車は価格が一気に跳ね上がってしまうと悩んでいた層に、クロスオーバーG系ならば総額500万円台で購入できるクラウンクロスオーバーがうまくマッチしたということのようだ。

いずれにしてもクラウン・クロスオーバーの本当の評価が分かるのは、先行して注文したユーザーに広く車両が納車されてからということになるだろう。

果たして新世代のクラウンはどう評価されるのだろうか?

記事に関わった人々

  • 執筆

    小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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