メルセデス・ベンツ最大のEV 7人乗りも可能な新型EQS SUV 11月英国発売

公開 : 2022.08.09 18:25  更新 : 2022.08.09 19:08

メルセデス・ベンツは、新型EQS SUVを11月から英国で発売します。価格は約2100万円から。航続距離600km以上、最大7人乗りも可能な高級EVの登場です。

最上級の電動SUV 7人乗りも可能

メルセデス・ベンツの新型EV、EQS SUVが11月初旬に英国で発売される。価格は13万ポンド(約2100万円)弱からとなる予定。

アウディeトロンBMW iXのライバルとなるフラッグシップ電動SUVで、メルセデス・ベンツEQSおよびEQEセダンと同じEVAプラットフォームを使用している。シングルモーター/後輪駆動とデュアルモーター/四輪駆動の両レイアウトに対応し、107.8kWhのバッテリーを動力源とする。

メルセデス・ベンツEQS SUV
メルセデス・ベンツEQS SUV    メルセデス・ベンツ

このリチウムイオンバッテリーはEQSセダンのものと同じもので、フロアパン内にパッケージされているため、フロアはほぼフラットとなる。メルセデスによると、SUVモデルの中で最も低い重心になっているとのこと。

EQS SUVはEQSセダンと多くの部品を共有しているが、その開発は簡単なものではなかったという。EVA2プラットフォームのチーフエンジニアであるホルガー・エンツマンは、「かなり大変でしたね。6年近くかかりました」と語っている。

「当初からこのような(セダンとSUVに対応するよう)柔軟性を持つようにプラットフォームを設計したので、GLSGLEなど大型SUVの経験を反映させることが出来ました」

「セダンよりも地上高が高く、また7人乗りのSUVは重くなることについても検討しましたが、車両重量を減らすためにアルミの比率を高くして軽量化した部品を多く取り入れました」

最新技術を惜しみなく投入 オフロードモードも

エンツマンは、これまでの内燃機関SUVの開発における経験の多くを、EQS SUVの開発(主に差別化)に役立てたと述べている。このモデルの開発作業のうち、およそ80%は電動ドライブトレインとは無関係のもので、MBUXインフォテインメント・システム、安全装置、シート、電気ワイヤーハーネスなどの部品に重点が置かれたという。

また、メルセデスの次世代プラットフォーム「MMA」をベースにしたEQXXコンセプトからも、いくつかの技術が応用されている。

メルセデス・ベンツEQS SUV
メルセデス・ベンツEQS SUV    メルセデス・ベンツ

「EVA2プラットフォームには、エアロダイナミクスに関する優れたアイデアを盛り込みました。また、インフォテインメント・システムやエネルギー使用量の削減方法、ドライブトレインやステアリングについても、良い学びがありました」とエンツマン。

「EQSセダンでは、開発プロセスの後半6か月で大きな前進を遂げました。風洞実験では小さな効果を発見し、一部のパーツを変更しました。空気抵抗係数を下げるために、アンダーボディカバーをもう少し閉じるようにしたのです」

「最後の1か月で多くの調整を行い、わずかな抵抗も減らすためにスタッフはみな大変な努力をしてくれました。正直なところ、社内の誰もがこのような数値(空気抵抗係数は今のところ未公表)を出せるとは思っていませんでしたよ。それでも、何とかやり遂げることができました」

また、EQS SUVはメルセデスのEVとして初めて、専用のオフロードモードを搭載している。エンツマンはAUTOCARに対し、開発におけるオフロードモードの優先順位は低かったものの、暑い地域でも寒い地域でも感銘を受けたと語っている。

「オフロード性能の搭載は、開発における主要目標ではありませんでした。しかし、実際に走らせてみると、スウェーデンの氷上やオフロードコースでも、非常に優れた挙動を示しました」

「この大きくて重いクルマが、凍結した道路をうまくこなすのを見て、わたし達はとても興奮し、少し驚いています。ラスベガス近郊の砂丘、スウェーデンの氷上、その他のオフロードエリアでテストドライブを行い、車両の能力を開発しました。非常に興味深いプロセスでしたし、結果にも大変満足しています」

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。愛知県在住。幼い頃から自動車/戦車/飛行機/宇宙船など乗り物全般が大好物。いつかすべての乗り物を手に入れることを夢見ている。最近はバイクの魅力に気づき、原付と中型を衝動買いしてしまった。大学卒業後、不動産営業と記事制作ディレクターを経て2020年に独立し、フリーランスとして活動開始。現在に至る。

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