新型トヨタ・シエンタ、どう変わった? 価格/サイズ/内装/3列目シートを解説 2022年の注目ミニバン

公開 : 2022.08.24 05:45  更新 : 2022.08.27 02:05

トヨタ新型「シエンタ」が発売に! フルモデルチェンジされた実車を撮影しました。車体色は10色。エンジン/燃費/スペックを解説しましょう。

3代目にフルモデルチェンジ

執筆:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

8月23日。トヨタはコンパクト・ミニバンの「シエンタ」をフルモデルチェンジして発売した。

コンパクト・ミニバン、つまり1.5Lクラスのエンジンを搭載して(ハイブリッドもあり)、ボディサイズは5ナンバー枠に収めながら、3列シートで7人乗りを可能にしているモデルは、現在のところ、このシエンタとホンダフリードしかない。

新型トヨタ・シエンタの上級グレード「Z」は、グリルモールが金属調塗装。ヘッドライトは、「C」字の点灯体のバイビームLEDに、細長いLEDターンランプという組み合わせ。写真の車体色はアーバンカーキ。
新型トヨタ・シエンタの上級グレード「Z」は、グリルモールが金属調塗装。ヘッドライトは、「C」字の点灯体のバイビームLEDに、細長いLEDターンランプという組み合わせ。写真の車体色はアーバンカーキ。    トヨタ

この2台が双璧というか、がっぷり四つのマーケットとなっている。

2021年通年の登録台数を見ると、軽自動車を除いたランキングでは、フリードは6万9577台で第10位、シエンタは5万7802台で第13位。

2022年上半期(1〜6月)では、フリードが4万3827台で第6位、シエンタは2万5861台で第11位と、シエンタはライバルにやや水をあけられている。

モデル末期だったシエンタに対し、フリードはモデルライフの終盤ながら、この6月に一部改良が施され特別仕様車の「ブラックスタイル」が設定されるなど、上向きの状況。

今回のフルモデルチェンジで、シエンタがどう巻き返しを図っていくのか。まずは、新型の概要を紹介していこう。

全長/全幅は維持、全高はアップ

新型シエンタのボディサイズは、全長4260×全幅1695×全高1695〜1715mm、ホイールベースは2750mm。

全高は従来型より20mm高くなったが、他のサイズは変わっていない。

新型シエンタのサイズは、全長・全幅は変わらず、全高が20mmアップ。写真のボディカラーは、左からアーバンカーキ、ブラック、ホワイトパールクリスタルシャイン、ベージュ。
新型シエンタのサイズは、全長・全幅は変わらず、全高が20mmアップ。写真のボディカラーは、左からアーバンカーキ、ブラック、ホワイトパールクリスタルシャイン、ベージュ。    トヨタ

デザインのコンセプトは、アクティブさを狙った従来型から、ライフツールとしての“機能”を素直に表現した方向へシフトしている。キーワードは「エモーティブ・ライフツール」、つまり、日常を彩り、愛着が沸く“ちょっといいモノ”を目指しているという。

外形デザインの狙いは、室内の広さを感じさせながら、車体が大きく見えないこと。

例えば、水平基調の低いベルトラインに、サイドガラスを立てたルーミネスなウインドウは、広く開放感ある室内空間を創出している。

また、ボディの前後四隅、ルーフの左右両端などのカドを落とした「シカクマル」シルエットにより、クルマを大きく見せない工夫がなされた。

さらに、ドアの下部やフロントフェンダーの前、リアフェンダーの後ろに樹脂製のサイドプロテクションモールを装着。ちょっとした接触からボディパネルを守ってくれ、気兼ねなく使えるツールとしての機能を素直に表現している。

ボディカラーは、訴求色のアーバンカーキをはじめ、鮮やかなスカーレットメタリックなど、オフ・ニュートラルカラーを中心に7色を設定。また、ウェルキャブ専用色1色と、ダークグレー・ルーフの2トーンカラーも2色設定され、全10色が用意された。

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    AUTOCAR JAPAN

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    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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