新型トヨタ・シエンタ、どう変わった? 価格/サイズ/内装/3列目シートを解説 2022年の注目ミニバン

公開 : 2022.08.24 05:45  更新 : 2022.08.27 02:05

内装 2列5人乗り/3列7人乗り

インテリアも、使う楽しさと居心地の良い空間がデザインの狙いだ。

インパネは水平基調で室内を広く見せている。インパネアッパー部前端から左右のドアベルトラインへとシームレスに繋がる造形で、空間の広がりを強調。また車両感覚のつかみやすさをサポートしている。

新型トヨタ・シエンタZの前席内装(ハイブリッド/内装色:カーキ)
新型トヨタシエンタZの前席内装(ハイブリッド/内装色:カーキ)    AUTOCAR JAPAN

エクステリア同様、インテリアにも「シカクマル」のシンプルなモチーフが用いられた。

メーターパネル、エアコンの吹出し口、シフトまわり、ドアポケットなど、異なる機能部品でありながら「シカクマル」で愛着のわくデザインに統一性を持たせている。しかも、アイコニックでシンプルだ。

さらに収納スペースには、入るモノ(ペットボトル、エコバッグ、水筒など)をピクトグラムで楽しく表示したり、機能部分には刺し色でアクセントを入れたりと、それぞれのファンクションを楽しく表現している。

インテリアカラーは、明るいフロマージュと落ちついた空間を演出するブラックが標準で、オプションパッケージでアースカラーのカーキも設定された。

なお、従来型のシエンタは2列5人乗り、3列6人/7人乗りの3タイプが設定されていたが、新型では「2列5人乗り」と「3列7人乗り」の2タイプとなっている。

3列目シートは? 自転車は入る?

前述のように外寸は従来型より車高がわずかに高められただけの新型シエンタだが、前後カップルディスタンスは従来型より80mm長い1000mmに。

室内高は20mm高い1300mm、後席ヘッドクリアランスも従来型より20mm広いなど、とくに2列目シートの快適性を向上している。

新型トヨタ・シエンタZの3列目内装(ハイブリッド/内装色:カーキ)。2列目の背面を凹ませて、ニースペースを確保。さらに、つま先は2列目のシート下に入るパッケージとなっている。
新型トヨタ・シエンタZの3列目内装(ハイブリッド/内装色:カーキ)。2列目の背面を凹ませて、ニースペースを確保。さらに、つま先は2列目のシート下に入るパッケージとなっている。    AUTOCAR JAPAN

2列目に座ったお子さんが、車内で着替えをしやすいだけの室内高があり、また2列目シートのヒザ前スペースに買い物かごがそのまま置けるなど、十分な広さを確保した。

2列目はスライドが可能で、1列目シートのヘッドレストを外してシートバックを倒せば、2列目と繋いでセミフラットにして休憩スペースにできる。また、コンパクトな外観ながら、3列目シートにも大人がしっかり座れるパッケージを達成。

従来型同様、シートアレンジは多彩だ。

3列7人乗りの場合、3列目シートは2列目の下に折りたたむことができる。さらに2列目シートを前方へ回転させながら折りたためば、27インチタイヤの大人用自転車と20インチタイヤの子ども用自転車の2台を積載可能。

2列5人乗りも、リアシートを倒した状態での室内高を広げ、より使いやすいラゲッジスペースに。チルトダウン機構を最適化し、折りたたみ時により低く、よりフラットなデッキ面を実現。オプションのマットなどを使えば、車中泊にも最適な空間が出現する。

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    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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