アウディR8後継 EVとして2025年頃発売へ 象徴的スーパーカーはどう進化する?

公開 : 2022.09.13 06:05

アウディ・スポーツならではの体験

EVは電気モーターのトルクによる加速が特徴的で、あらゆる市販EVが加速力の高さを謳っている。そんな中、将来の電動RSモデルをどのように差別化するかについて、グラムスは次のように話す。

「EVの技術的な側面で、もっとできることがあると考えています。また、RSモデルに関連したデジタル体験、つまり車内のルック・アンド・フィールをお客様がカスタマイズできるようにする必要があります」

初代R8は2006年に発売。現行の2代目は2016年に登場した。
初代R8は2006年に発売。現行の2代目は2016年に登場した。

「RS eトロンGTでは、内燃エンジンの世界とは比較にならない、非常にユニークなサウンドを実現しています。わたし達はこのサウンドをユニークなものにする必要があると考え、サウンドエンジニアリングに注力しました。ほかにも、特別な走行モードも考えられます。チャンスは無限にあるのです」

「初代R8のときのように、わたし達は勇気をもって行動しなければなりません。革新的でなければならないし、電気の世界やデジタル化へと移行していかなければならないのです」

アウディは主力ラインナップを2026年からEVのみにする計画で、その先陣を切るR8後継モデルのデビューのタイミングは慎重に検討されている。

次期モデルについて、グラムスはこう語っている。「わたし達はさまざまな種類のコンセプトを検討していますが、電動化の方向性に変わりはありません。もしわたしの望みが叶うなら、電動化されたR8がいいですね。そして、スーパースポーツカーを作るなら、2ドアのコンセプトです」

アウディ・スポーツの人気モデルとして、新型TTも検討されている。グラムスは、「TTについても検討している」としつつ、「象徴的な存在ですね。でも今のところは、R8後継モデルに焦点を当てています」と述べた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    レイチェル・バージェス

    Rachel Burgess

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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