三菱の四輪制御技術『S-AWC』は、年内発表の新型クロスカントリーSUV=パジェロに活かされる? その走りに期待が高まる理由

公開 : 2026.05.26 12:05

三菱は『人とくるまのテクノロジー展2026』の出展内容を公開。これに合わせて、報道陣向けに四輪制御技術『S-AWS』の現状と今後についての技術説明会を三菱本社で行いました。桃田健史がレポートします。

四輪制御技術『S-AWS』の現状と今後

三菱自動車工業(以下、三菱)は5月19日、公益社団法人自動車技術会が主催する『人とくるまのテクノロジー展2026横浜』(5月27〜29日:パシフィコ横浜)と『同 名古屋』(6月17〜19日:愛知スカイエキスポ)の出展内容を公開した。

これに合わせて、報道陣向けに四輪制御技術『S-AWS』の現状と今後についての技術説明会を都内の三菱本社で行った。

三菱が『人とくるまのテクノロジー展』の展示内容を公開(写真はオートモビルカウンシル2026)。
三菱が『人とくるまのテクノロジー展』の展示内容を公開(写真はオートモビルカウンシル2026)。    山田真人

まずは、『人とくるまのテクノロジー展』三菱ブースの展示内容から見ていこう。ブーステーマは、『三菱自動車の走りを支えるスーパー・オール・ホイール・コントロール(S-AWC)』とした。

ブースのレイアウトを見ると、出展の目玉は『デリカD:5』の分解展示で、採用技術を分かりやすく紹介。加えて、展示パネルでD:5の唯一無二の走りを支える9つの要素を紹介する。

そのほかにも、3つの展示パネルがある。

ひとつ目は三菱における四駆の歴史で、1953年発売の三菱ジープから最新車種までの系譜を紹介。ふたつ目はS-AWCを分かりやすく解説。そして3つ目が、三菱の知能化技術の取り組みを示す。

さらに、ブース内には講演ステージを設け、エンジニアによる技術プレゼンテーションを毎日実施する。

テーマは大きくふたつあり、開発フェローによるS-AWCを軸とする車両統合システムの講演と、四輪制御技術エンジニアによる新型デリカD:5の走りに関する講演だ。

S-AWCを搭載するデリカD:5の販売好調

今回の展示の主役である『デリカD:5』の販売が好調だ。

具体的には、2025年度の販売台数は過去最高の2万6379台を記録した。初期モデルの発売が2007年1月で、同年が新車効果によりこれまで過去最高販売だったが、昨年はそれを上回るほど国内での需要が旺盛だ。

2026年1月に最新改良モデルを発売した『デリカD:5』の販売が好調だ。
2026年1月に最新改良モデルを発売した『デリカD:5』の販売が好調だ。    三菱自動車

さらに、ジャパンモビリティショー2025(10月31日〜11月9日)で出展されて多くの来場者が注目した最新改良モデルが、2026年1月から発売されている。

エクステリアデザインでは、ホイールアーチモールなどを使いより力強い印象に。また、運転支援技術『eアシスト』を強化し安全性を高め、またインパネではフル液晶メーターを採用して上質さを高めた。

そして、S-AWCを搭載し、さまざまな路面での高い走破性と優れた操縦安定性を実現している。

こうしたデリカD:5の改良に伴い、三菱としては国内最大の技術系展示会である『人とくるまのテクノロジー展』で、S-AWCの訴求を行うことになったと言えよう。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    桃田健史

    Kenji Momota

    過去40数年間の飛行機移動距離はざっと世界150周。量産車の企画/開発/実験/マーケティングなど様々な実務を経験。モータースポーツ領域でもアメリカを拠点に長年活動。昔は愛車のフルサイズピックトラックで1日1600㎞移動は当たり前だったが最近は長距離だと腰が痛く……。将来は80年代に取得した双発飛行機免許使って「空飛ぶクルマ」で移動?
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

関連テーマ

おすすめ記事