ドライバーをシビれさせる 新型BMW M2クーペ 直6ツインターボにMT設定も

公開 : 2022.10.12 20:05

走りに特化しつつ、内装は使い勝手を向上

全長は4575mmと、M4より219mm短いが、先代M2より114mm長い。ホイールベースは54mm長い2747mmで、50:50に近い前後重量配分を実現している。ホイールベースの拡大により、リアシートのレッグルームが広くなり、使い勝手が向上したという。

一方、トレッド幅はフロントで38mm、リアで4mm拡大しており、標準の2シリーズ・クーペ(より全幅が49mm広い)との違いを視覚的に際立たせる要因の1つとなっている。

BMW M2クーペ
BMW M2クーペ    BMW

フロントストラット用の新しい補強ブレースと特注のアルミニウム製サブフレーム、強化されたCピラー、サーキットに特化したM専用のアダプティブ・サスペンションとステアリング・キャリブレーションなど、シャシーは全体的にアップグレードされている。

ブレーキは、フロント380mm、リア370mmの巨大なディスクに、それぞれブルーまたはレッドにペイントされた6ピストンキャリパーとシングルピストンキャリパーを装備する。

リアスポイラー、ワイドフェンダー、低く張り出したGTカー風のリアディフューザー、4本出しマフラー、水平基調でフレームレスのキドニーグリル、1966年~1977年の02シリーズから着想を得たヘッドライトなど、刺激的な装いが既存のM240iとは異なる雰囲気を醸し出す。

全体として、先代モデルよりも角ばったアグレッシブなデザインとなっているが、これはシリアスなコンセプトを意識したものであると同時に、「丸みを抑えたデザインはエッジが効いていて、集中力を高める」という理由からだとファン・ミールCEOは語っている。また、「デザイン的には、当社のレーシングカーに近づいている」とも述べている。

フロント19インチ、リア20インチの軽量アルミホイールが標準装備されているが、いずれも1インチ大きいリムにアップグレードすることが可能だ。

また、カーボンファイバー製バケットシートを追加し、スピードリミッターを解除して最高速度285km/hを実現するMレーストラック・パッケージもオプションで用意されている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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