アウディ・ジャパン 急速充電102基を150kWに 経路充電を重視の方針

公開 : 2023.01.21 11:37

アウディ・ジャパンは年頭記者会見で全国のeトロン店の急速充電器を150kWに置き換えると明言しました。

150kW急速充電器 102基に

アウディ・ジャパンは、年頭記者会見を東京都内で開催した。

この会見では主に2023年度に更なる急速充電ネットワークの拡充を主軸とした電動化戦略を発表した。

パワーエックス取締役兼代表執行役社長CEOの伊藤正裕(左)とアウディ・ブランド・ディレクターのマティアス・シェーパース(右)
パワーエックス取締役兼代表執行役社長CEOの伊藤正裕(左)とアウディ・ブランド・ディレクターのマティアス・シェーパース(右)

2023年は全国のアウディeトロン店に既に設置されている50基の50-90kW急速充電器を150kW急速充電器に置き換える。

また150kW急速充電器を全国合計で102基にすることで急速充電ネットワークを更に拡大するという。

年頭記者会見後には、株式会社パワーエックス(以下、パワーエックス)取締役兼代表執行役社長CEOの伊藤正裕と、アウディ・ブランド・ディレクターのマティアス・シェーパースがトークセッションをおこなった。

伊藤氏は日本における電気自動車の充電について「EVは電源が重要です。本来の環境メリットを発揮する為には電気がクリーンである必要があります」と語った。

「今の日本の再エネの利用状況と昼晩の電源構成、特に多くの方が充電される夜間は火力が電源構成の大半を占める事を考えると、蓄電池を使って再エネを貯めてEVに充電することが大切です」

「また、日本は集合住宅の比率が高いことから経路充電のニーズが高く、外出時に短時間で充電できることがこの先とても重要になります」と、みずからの考えを語った。

アウディとパワーエックスで充電に関する事業提携の基本合意書を締結している。

アウディはパワーエックスが開発する超急速充電器「ハイパーチャージャー」を日本国内のアウディeトロン店へ導入すること、両社が共同で日本国内への「アウディ・チャージング・ハブ」の設置運営に関して協議、具体検討を進めることを発表した。

アウディはEVの販売比率を12%(前年対比3倍)まで引き上げる目標を掲げている。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。

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