アルファード/ヴェルファイア新旧比較 大幅値上げ はっきり差別化 色/グレード大幅減

公開 : 2023.06.22 11:57

価格上昇 グレード大幅にスッキリ

従来型はエアロ仕様と標準仕様、7人乗りと8人乗りなどが存在してグレード体系もかなりのワイドバリエーションとなっていたアルファード/ヴェルファイア。しかし、新型では思い切ったダイエットを敢行し、それぞれ3グレードのみのシンプルな構成となった。

アルファード/ヴェルファイア両方に設定される上級グレードとしては、従来型にも設定されていた「エグゼクティブ・ラウンジ」が用意され、こちらは2.5Lハイブリッドのみのラインナップ。

新型アルファード「エグゼクティブ・ラウンジ」の2列目シート。
新型アルファード「エグゼクティブ・ラウンジ」の2列目シート。    前田惠介

このグレードは2列目シートの快適性を重視した仕様となっており、飛行機のファーストクラスを思わせるエグゼクティブラウンジシートにパワーオットマン、14インチリアシートエンターテイメントシステムのほか、後席から空調やオーディオ、照明、サンシェード、シート機能などをタッチディスプレイで操作できるリアマルチオペレーションパネルなどが備わるのが大きな特徴だ。

それ以外のグレードとしては、アルファードに「Z」、ヴェルファイアに「Z Premier」が用意され、こちらでは2.5Lハイブリッドと2.5Lガソリン(アルファードは自然吸気、ヴェルファイアはターボ)が用意されるという非常にシンプルなもので、乗車定員はすべての仕様で7人乗りのみとなっている。

シンプルになったのはボディカラーも同様で、ヴェルファイアはプラチナホワイトパールマイカとブラックの2色、アルファードもそこにプレシャスレオブロンドが追加される3色のみの展開となった。

一方の価格はアルファードが540万円~872万円、ヴェルファイアが655万円~892万円となり、従来型の約350万円~というスタート価格は大幅に上昇している。

ただ、アルファードには「Gサイドリフトアップチルトシート装着車」という福祉車両が設定されており(2.5Lハイブリッド&ガソリンが選択可能)、Zグレードよりも安価な4720000円~5648000円という価格設定となっているため、今後エントリーグレードとして通常の「G」グレードが設定される可能性もありそうだ。

また今後はプラグインハイブリッド車を追加投入する予定があることもアナウンスされており、更なる高額なグレードが登場することは間違いなさそうだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。
  • 撮影

    前田惠介

    Keisuke Maeda

    1962年生まれ。はじめて買ったクルマは、ジムニーSJ30F。自動車メーカーのカタログを撮影する会社に5年間勤務。スタジオ撮影のノウハウを会得後独立。自動車関連の撮影のほか、現在、湘南で地元密着型の写真館を営業中。今の愛車はスズキ・ジムニー(JB23)

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