2022年世界販売台数ランキング トップ30 ベストセラーに日本車続々、ライバル追撃も

公開 : 2023.08.13 18:05

23:フォード・エスケープ/クーガ – 34万3500台

米国ではエスケープ、欧州ではクーガとして知られるミドルサイズSUV。発売から数年経っていることを考えると、前年比で販売台数に大きな変化が見られなかったことは、ユーザーにとって魅力的なモデルであり続けている証だろう。

2022年の世界自動車販売台数が小幅に縮小する中、フォード・エスケープ/クーガは2021年の26位から2022年には23位へと順位を上げた。また、フォードにとってはF-150に次いで世界で2番目に売れているクルマでもある。

23:フォード・エスケープ/クーガ - 34万3500台
23:フォード・エスケープ/クーガ – 34万3500台

22:日産ローグ・スポーツ/キャシュカイ – 35万3800台

米国ではローグ・スポーツ、欧州ではキャシュカイとして販売されている日産のコンパクトSUV。長年にわたって好調な売れ行きを示しているが、2022年の販売台数は12%減の35万3800台となり、2021年の18位から22位に後退した。

それでも、英国では販売台数第1位を獲得する快挙を成し遂げるなど、欧州市場では根強い人気を誇る。米国では販売台数が前年比で34.7%減少したが、このローグ・スポーツの落ち込みを相殺したのは、キャシュカイの人気であった。

22:日産ローグ・スポーツ/キャシュカイ - 35万3800台
22:日産ローグ・スポーツ/キャシュカイ – 35万3800台

21:フォルクスワーゲン・ラヴィーダ – 36万1900台

フォルクスワーゲンの2022年の世界販売台数は7%減少し、中でも重要モデルのラヴィーダは16%減少した。ラヴィーダは、欧米や日本では販売されていないものの、フォルクスワーゲンブランドの単一モデルとしては最大の販売台数を誇る。中国では大ヒットしており、これまで同市場のベストセラー車だった。

2022年にマイナーチェンジが行われたが、中国での販売台数を増やすには不十分だったようだ。その結果、2021年の総合15位から2022年には21位へと順位を落としている。

21:フォルクスワーゲン・ラヴィーダ - 36万1900台
21:フォルクスワーゲン・ラヴィーダ – 36万1900台

20:マツダCX-5 – 36万3600台

マツダCX-5は、販売台数が前年比で4%減少したものの、ランキングとしては2021年の21位から2022年の20位へと順位を1つ上げた。大きくランクダウンした他車よりも、粘り強く踏みとどまった結果と言える。

マツダにとってのCX-5の重要性はいくら強調しても足りない。同社2位のCX-30の販売台数は17万4100台とCX-5の半分以下であり、2022年の販売台数ランキングでは102位に低迷している。

20:マツダCX-5 - 36万3600台
20:マツダCX-5 – 36万3600台

19:ヒョンデエラントラ – 37万1100台

現在7代目となるヒョンデ・エラントラは、一部の市場ではi30セダンやアバンテとしても知られており、2022年には同社のベストセラー車となった。販売台数が前年比で11%減少したにもかかわらず、である。

エラントラの販売台数の落ち込みは、ヒュンダイがこの初代エラントラを欧州市場で販売しないことに起因している。その代わりに、米国、中国、アジアでの好調な販売に頼っており、3市場すべてで現地生産されている。

19:ヒョンデ・エラントラ - 37万1100台
19:ヒョンデ・エラントラ – 37万1100台

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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