2022年世界販売台数ランキング トップ30 ベストセラーに日本車続々、ライバル追撃も

公開 : 2023.08.13 18:05

9:フォードF-150 – 52万5100台

F-150は、フォードのピックアップトラック「Fシリーズ」の中で断トツの人気を誇る。2022年に販売されたFシリーズ全モデル65万3957台のうち、F-150単体の販売台数は52万5100台だった。2つの主要ライバル、シボレー・シルバラード1500とダッジ・ラム1500を大きく引き離している。

フォードは2022年の早い時期にEVモデルのF-150ライトニングを導入し、需要が供給を上回ったことでさらに魅力を高めた。しかし、それでも前年8位から9位に後退するのを防ぐことはできなかった。

9:フォードF-150 - 52万5100台
9:フォードF-150 – 52万5100台

8:トヨタカローラ・クロス – 53万300台

2021年から2022年にかけての販売台数で、トヨタ・カローラクロス(フロントランダーとも呼ばれる)ほど驚異的な躍進はないだろう。2021年には115位だったが、2022年には8位にジャンプした。2020年に発売されたカローラクロスは、パンデミックによる供給不足に悩まされたが、2022年にようやく本格的に始動した。

供給の事情があるとはいえ、販売台数が前年比で221%増加したことは、トヨタにとって喜ばしいことであろう。この増加率は、2022年の世界販売台数ランキング上位50車種の中で最大である。

8:トヨタ・カローラ・クロス - 53万300台
8:トヨタ・カローラ・クロス – 53万300台

7:日産セントラ/シルフィ – 56万6500台

日産セントラとその双子のシルフィは、好調を維持しているランキング上位に立っている。前年4位から7位に後退し、販売台数は18%の落ち込みを見せたが、それでも56万6500台を販売した。

8代目となるセントラ/シルフィは、中国、メキシコ、台湾で生産されており、主要市場の中心に据えられている。

7:日産セントラ/シルフィ - 56万6500台
7:日産セントラ/シルフィ – 56万6500台

6:トヨタ・ハイラックス – 63万2500台

タフな4WDが必要な国なら、トヨタ・ハイラックスが人気車種になることは間違いない。オーストラリアからレバノンに至るまで、ハイラックスは世界中の多くの地域で常にベストセラーを飾っている。

このような堅固な評価をもってしても、トヨタは販売台数が前年比で13%増加したことを知って浮き足立つだろう。これにより、ハイラックスは前年の7位から2022年には6位へと順位を1つ上げ、世界で最も人気のあるピックアップトラックとなった。

6:トヨタ・ハイラックス - 63万2500台
6:トヨタ・ハイラックス – 63万2500台

5:トヨタ・カムリ – 67万3300台

カムリは、ハイラックスやRAV4のように見出しを飾ることは少ないかもしれないが、トヨタの巨大な世界販売の要である。むしろカムリは、多くのドライバーに快適で信頼性の高い移動手段であり続け、米国では完璧な所有体験の代名詞となっている。

米国をはじめとする各市場でカムリが選ばれるのはそのためであり、フォードやGMのようなライバルがセダン分野から完全に撤退しつつある中、カムリは2022年に67万3300台を販売した。しかし、前年比1%減とわずかな後退を見せ、オーストラリアのベストセラー・セダンの地位をテスラモデル3に譲ってしまった。

5:トヨタ・カムリ - 67万3300台
5:トヨタ・カムリ – 67万3300台

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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