フェラーリ458″改”はターボ・ユニットを搭載

公開 : 2014.10.18 22:50  更新 : 2017.06.01 02:11

来年春のジュネーブ・モーターショーで登場を予定しているフェラーリ458のニュー・バージョンは、ツインターボのV8ユニットを搭載することになる。また、このモデルが、セルジオ・マルキオーネの実質的な最初の仕事となる。

ニュー・モデルは、コード・ネーム142Mと呼ばれているが、142は458のプロジェクト・ナンバーであり、その後のMはモディファイを意味する。従って、完全なニュー・モデルではなく、そのベースは現行の458となる。

そのミドに搭載されるエンジンは、カリフォルニアの3.8ℓターボをベースとしたものだが、オイル・ルブリケーションはウェット・サンプからドライ・サンプへと変更される。また、排気量は中国市場が考慮され、4.0ℓ以下に収められるようだ。というのも、中国市場では4.0ℓを超えると、課せられる税金が跳ね上がるからで、それが458の中国市場での売上を伸び悩ませている原因ともいわれている。

具体的にはφ86.5のボアはそのままに、ストロークが延長されるものと思われる。ただし、このボア、ストロークの決定は慎重にしなければならない。高回転型をキープするためには、当然ながらオーバー・スウエアでなければならいからだ。ちなみに現行のノーマル・アスピレーションの458のボア、ストロークはφ94、81mmという値だ。ひょっとすれば、今日の458と同じような高回転型でレスポンスに優れるためにのオーバ・スクエア化のために、あえてストロークを75mmにし排気量を3.5ℓまでダウンさせるかもしれない。

パワーはマクラーレン650Sの650psがひとつの目標となる。ひょっとすれば670psという数値になるかもしれない。もし、この新しいV8ターボ・ユニットが4.0ℓであればリッターあたり170psを、3.5ℓであればリッターあたり195psを絞り出さなければならない計算となる。そのためには、12:1以上の高い圧縮比が採用され、8本のシリンダーのそれぞれの燃焼状況を判断し調整するシステムが採用されることとなろう。

ネーミングは3.5ℓであれば358、4.0ℓであれば408となり、ターボを表すTの文字も追加されるかもしれない。

また、この新しいターボ・ユニットに関して、関係者が「カルフォルニアと同じインダクション・システムが使われるとは限らない」とコメントしていたことも気になるところだ。ひとつの可能性としては電動ターボがある。フェラーリはこのテクノロジーの実験を既に行っていることは知られているが、42Vの電気システムを必要とするため、基本的なアーキテクチャーの変更が必要であることを考えると、あまりに高価になってしまうのが難点だ。最も考えられるのは、高いピーク・パワーと鋭いレスポンスを生むためのターボと、低回転で有効に作用するターボ、この2つを組み合わせたツインターボが有力となろう。

もうひとつ、問題となるのがギアボックスだ。76.0kg-m以上となるトルクにどう対応するかだ。ゲトラーク製の7DL750デュアル・クラッチは、カルフォルニアからラ フェラーリまで搭載されているものだが、カルフォルニアの76.0kg-mのピーク・トルクは7速ギアでしか使用できず、6速以下では55.3kg-m以下に抑えられているという現実がある。これに対して、ゲトラークがどう対応するかも見ものではある。

デザインについては、社内となるチェントロ・スティーレ・フェラーリのデザイン・チーフ、フラビオ・マンツォーニの手によるものとなる。フロントにツイン・インテークを持ったアグレッシブなデザインが特徴で、なによりもエアロ・ダイナミクスを重視したものとなるだろう。

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