ホンダ・アコード新旧比較 選べない装備 日本だけの機能 スイッチは大幅減

公開 : 2023.09.21 11:33

スイッチ類が「激減」のワケ

新型アコード最大の目玉とも言えるのが、現在のところ日本仕様にのみ搭載されるインターフェース、そしてコネクテッドサービスだろう。

インターフェースとして特徴的なのは、インパネ中央に備えられた「エクスペリエンスセレクションダイヤル」と名付けられた大型のダイヤル(写真)だ。

ダイヤル(左上)の操作に連動して各種設定ができる「エクスペリエンスセレクションダイヤル」。北米仕様にはない機能だ。
ダイヤル(左上)の操作に連動して各種設定ができる「エクスペリエンスセレクションダイヤル」。北米仕様にはない機能だ。    神村聖

通常、この位置にはエアコンやオーディオなど、雑多な物理スイッチが備わることが一般的。

だがアコードでは、このダイヤルにユーザーごとのエアコン温度やオーディオソース、照明などの車内機能を一括設定することができ、デフォルトで設定されているエアコンモードのほか、一発でお気に入りのモードを呼び出すことができるようになっているのだ。

価格はどうなる?

さらにHonda CONNECTには、こちらも国内向けホンダ車としては初採用となる「Googleビルトイン」を搭載することで、「OK、Google」でおなじみのGoogleアシスタントやGoogleマップ、Google Playなどを車内で使用することができるようになっている。

もちろんGoogleアシスタントは車載用に最適化されている。現在地の天気などはもちろん、ナビやオーディオの設定、エアコンの設定なども音声でコントロールすることができるため、快適性だけでなく運転に集中することができ、安全性にも寄与するものとなっている。

新型アコードe:HEVの後席(内装色:ブラック)。中央がトランクスルーになっている他、後席全体も前に倒れる。そのようすも撮影できた。
新型アコードe:HEVの後席(内装色:ブラック)。中央がトランクスルーになっている他、後席全体も前に倒れる。そのようすも撮影できた。    神村聖

またコネクテッド化によって可能となるOTA(Over-The-Air)ソフトウェアアップデートは、インフォテイメント系だけでなく、車両の制御系のアップデートにも対応しているということなので、購入後も進化する可能性があるのは新世代のコネクテッドカーならではの要素と言えるだろう。

あとは気になるのが価格だが、残念ながらこのタイミングでの発表はなし。

ただ北米仕様のハイブリッドモデルの金額がおよそ500万~565万円で、先代型が465万円だったことを考えると500万円前後の金額で落ち着くのではないだろうか。

記事に関わった人々

  • 執筆

    小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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